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[もうひとつの高校選手権・開幕直前]出場校紹介:東京都立永福学園

ゲキサカ / 2019年2月8日 18時20分

 生徒に自覚を促し、見守る根気が求められる作業だが、生徒達は自発的に集合時間より早めに集まり、みんなで自主練習をする雰囲気が出てきているという。

 東京都で最初にできた特別支援学校就業技術科の“ルーツ校”の永福学園にとって、同じ東京代表の前回王者・志村学園にはライバル心がある。赤須主将が続ける。

「(志村学園には)日本代表に選ばれている石綿洵哉という選手がいますし、そういう相手にこのメンバーで勝てれば、自分たちがやってきたことの自信になります」
 
 赤須は東京都選抜チームで石綿としのぎを削る間柄で、石綿同様、日本代表になれる能力を秘めている。卒業後、調理関係の仕事に就くことが内定している赤須は将来、どれだけ腕を磨いても作ることができない「優勝の味」をもう一度味わいたい、と思っている。

(取材・文 林健太郎)
■学校紹介
 2007年(平成19年)、東京都で最初に創立された就業技術科の設置校。企業就労率は95%、企業就労者の定着率が91%と高い。卒業後の夏休みにOBを集め、仕事場での報告会をグループごとに行い、必要に応じて会社側へ連絡をとり、お互いの課題改善につとめるなど、丁寧にフォローする。
 事務・情報処理、ロジスティクス、ビルクリーニング、食品、福祉の各分野について1年時にはその基礎を全生徒が学習し、学年がすすむにつれて絞り込み、2年の後期から1つの分野を専門的に学ぶ。自分で時間を見て行動がとれるよう、チャイムは始業と終業のときしか鳴らない。授業後の部活動には全員が参加。クラスや授業のコースといった限られた範囲にとどまらず、様々な人とつながることを目的としている。
 数か月前から校内に目安箱を設置。いじめやその他のちょっとしたトラブルがあったとき、なかなか言いだせない生徒でも助けを求められるように置いた。訴えの中身は校長と副校長しか見ることが出来ない。

■校長
伏見明

■サッカー部監督、スタッフ
監督 末松龍元
スタッフ 高野英明、吉葉真暁、下畝地修、内藤慶一、林宏枝

■主将
赤須勝一郎(3年)

■予選成績(関東代表決定戦)
1回戦〇1-0山梨県立高等支援学校桃花台学園
決勝〇8-0茨城県立水戸高等特別支援学校

■過去の全国大会成績
第1回(2015年度)予選敗退
第2回(2016年度)優勝
第3回(2017年度)予選敗退

■出場選手登録一覧
Pos 名 前 学年
GK1丸陽孝(2年)
GK17張パウロ(2年)
DF2土屋友輝(2年)
DF3舩山唯我(2年)
DF4古田圭祐(2年)
DF7古川智洋(1年)
DF15成田考啓(2年)
DF18伊藤華維(2年)
MF5渡辺瑠希斗(3年)
MF6平野祐樹(2年)
MF8西巻悠梧(3年)
MF9松原匠(1年)
MF11福田和真(1年)
MF12酒井恵美(3年)
MF16白山陽向(1年)
FW10赤須勝一郎(3年)★
FW13野里安永(1年)
FW14依田康平(1年)
【注】番号は背番号、★は主将

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