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[もうひとつの高校選手権・開幕直前]出場校紹介:大阪府立たまがわ高等支援学校

ゲキサカ / 2019年2月8日 18時18分

攻撃の中心を担う主将のFW中原(提供:大阪府立たまがわ高等支援学校)

打倒・志村学園の秘策はドイツW杯戦士から授かった「金言」

 第4回全国知的障害特別支援学校高等部サッカー選手権「もうひとつの高校選手権」が16日、静岡県藤枝総合運動公園サッカー場で開幕する。代表10校を紹介する連載の2回目は、前回の準決勝で王者・志村学園に敗れた大阪府立たまがわ高等支援学校。

 いきなりのリベンジマッチだ。昨年3位に食い込んだ大阪府立たまがわ高等支援学校は1回戦で王者・東京都立志村学園と激突する。北川力也監督は言葉に力が入った。

「去年も仕上がりはよかったんです。それなのに準決勝で志村学園に0-5ですから。少し次元が違いました。今年も例年同様、ウチは攻撃陣にいい選手がいますが、志村学園を倒すには特にディフェンスが大事になってくると思います」

 キーワードは「こだわり」だ。北川監督が続ける。

「相手ボールを奪いにいった選手が奪えなかったら、カバーリングに行った選手が行く。その選手が抜かれそうになっても、今度はチャレンジにいった選手が戻ってカバーする。そういった組織的なディフェンスを重点に置いてやっています」

 1月19日、大物ゲストを招いたときにその「こだわり」の大切さを見直すことができた。たまがわ高等支援学校は文部科学省が推進する“「学校における交流および共同学習」~「心のバリアフリー」の実現に向けて“のモデル校に選ばれており、この日はなにわ高等支援学校、府立山本高校(普通科)のサッカー部を招き、知的障がい者と一般の人の交流を深める目的でサッカー教室を開催。2006年ドイツワールドカップに出場した元日本代表DFの加地亮氏やガンバ大阪のスタッフを招いた。

「プロ中のプロの方に教えていただけるのは初めてでしたが、とにかく雰囲気がよくて…。メーンはガンバのスタッフの方にやっていただき、加地さんに後からアドバイスをいただく形でしたが、『ゴールをしたら絶対に喜べ! 喜びが足りなかったらゴールとは認めません』なんていう面白いルールを作って、点をとったら生徒たちは胴上げまでしてました。サッカー教室を機に、生徒たちの点を決める喜び、決めたい、という思いが前よりも強くなりました。今までは頼れる子にパスを預けちゃうところもあったんです」
1月19日のサッカー教室に姿を見せた元日本代表DF加地亮氏(提供:大阪府立たまがわ高等支援学校)
 サイドバック(SB)出身の加地氏はサイドからクロスをあげる練習の実演指導もしてくれた。

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