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[もうひとつの高校選手権・敗れざる者たち]初出場で全国初勝利ならず。福岡学園・中隈監督と教え子がかわした約束

ゲキサカ / 2019年2月17日 7時40分

「それは結局、目的意識があるから、サッカーをしたいから続けられるんです。些細なことかもしれませんが、本人たちが意味を感じなくなったらきっとやめてしまう。彼らが卒業して社会に出たときに、仕事が趣味になる人もいれば、楽しめる趣味があるから仕事頑張れる人もいると思うんですが、それでいいんですよ。まずは『僕はこんな人生を送りたい』『こんな生活をしたい』『サッカーを続けたい』。だからこれを頑張らなきゃ。これも必要だなってと感じて自らやる。それが本当の力なのかなって気がします」

 試合後。中隈監督と生徒たちの中でこんなやりとりがあった。

「3年生の泣いている姿を見た2年生がですね、『3年生の泣いている姿を観たくなかった。僕たちもまた来たいです。この大会は、3年生に連れてきてもらってので今度は自分たちの力で来たい』と言ってきたんです。『じゃあ、どんな環境が必要』と聞いたら『練習、増やします』と。メンタルの面に少し課題のある子たちですが、その子たちがこの敗戦をきっかけに目標を持ってくれた。彼らに合ったやり方で次のステップを準備してあげたいです」

 サッカーを通して人生の生きがいを見つけてあげる。生徒によっては実際のサッカーより決めるのが難しい「ゴール」になるかもしれない。それでも生徒たちが自ら「約束」をしてきた以上、中隈監督は「ゴール」を決めるためにあらゆる環境を整える「アシスト」を続ける。

(取材・文 林健太郎)
●障がい者サッカー特集ページ

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