[新人戦]東京から大津で挑戦中のMF佐藤、準々決勝まで4戦連発も「もっとゴール獲れた」
ゲキサカ / 2019年2月20日 20時38分
[2.19 九州高校新人大会決勝 鹿児島城西高 1-1(PK5-4)大津高 大津町運動公園球技場]
大津高のMF佐藤悠平(2年)は、九州新人大会初戦から4試合連続ゴール。連続ゴールが止まった準決勝でも2点に絡む活躍を見せたが、決勝は思ったようなプレーができず、無得点に終わった。雨中で、もっとチームのためにできるプレーがあったことを反省。違いを生み出せなかったこと、PK戦で敗れたことを悔しがっていた。
今大会は東福岡高との準々決勝で劇的な同点ゴールを決めたほか、柔らかいボールキープなどで存在感を示した。だが、大会を通しての活躍についても、「もっとゴール獲れたしずっとシュート練習してきたんですけれども、まだ自分の形でのシュートまで持っていけていないので、もっと自主練して自分の形で蹴れるようにしていきたいです」と不満の表情。より成長することを誓っていた。
大津の新チームはFWのポジションでけが人が続出。これまでボランチだった佐藤は熊本県大会決勝からトップ下にコンバートされた。その後の広島遠征では教わってきたターンなどを発揮。今年プレミアリーグWESTで対戦する広島ユースや福岡U-18相手にできた部分を九州大会でも表現してきた。
東京の強豪、FC多摩ジュニアユース出身。中学1年時にインターハイで準優勝した大津のパスサッカーを見て憧れを抱いていたというMFは、中学3年の夏に大津へ練習参加した。「本当に来ると思っていなかった、(だが練習参加時に) 熊本の人の温かさとか凄く迎えてくれたので、サッカーもそうですし、環境に魅力を感じて大津を選びました」という佐藤は“公立の雄”での挑戦を行ってきた。
平岡和徳総監督の「24時間をデザインする」という言葉を受け、1秒も無駄にすることなく、日々取り組んできた。この日の苦敗を忘れず、努力を続ける意気込みだ。「明日の朝練から切り替えてシュート練習したり、どんどん怖いMFになれるように頑張りたいです」。プロになるために来たという大津の土地。サッカーに懸けてきたMFが、貪欲に成長を遂げて、小中学生時代の先輩FW宮崎純真(山梨学院高→甲府)や中学の先輩CB関川郁万(流経大柏高→鹿島)と同じステージに立つ。
(取材・文 吉田太郎)
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