[デフフットサルW杯アジア予選]日本が前回W杯準優勝のタイから歴史的金星。きょう決勝で世界王者・イランと再戦
ゲキサカ / 2019年2月24日 8時20分
11月にスイスで行われるデフフットサルワールドカップ(W杯)の予選を兼ねたアジア太平洋ろう者フットサル選手権(タイ)に出場中の男子日本代表が23日、準決勝で前回のワールドカップ(W杯)準優勝のタイと戦い、3-2で逆転で破る歴史的金星をあげた。日本時間きょう24日の午後4時30分(開始予定)からアジア王者をかけて、世界王者のイラン代表に再び挑む。
W杯予選開催国のタイを相手に前半18分に先制を許す苦しい展開。しかし、後半2分、セットプレーから東海林直広のゴールで追いつくと、同4分に吉野勇樹のゴールで逆転に成功。さらに5分に再びセットプレーから設楽武秀のゴールで2点差まで広げた。同14分に1点差に迫られたが、残り6分間、守り切った。試合終了の瞬間、ひざまづいて両手を上げる選手もいれば、目に涙をためた選手もいた。前回W杯準優勝のタイから奪った初の歴史的金星。それでも日本代表・川元剛監督はきょう日本時間の午後4時30分から行われる決勝のイラン撃破にむけて、頭がいっぱいだった。
「前回のアジア予選でも勝っているんですが、4年前のタイはW杯開催国だったので、本来のメンバーではないBチームを出してきました。過去の実績を持つタイはリスペクトしましたが、世界2位ということはあまり考えずにのぞみました。対Aチームと言う意味では歴史上初めてなので、そういう意味での喜びはあるんですが、まだ決勝のイラン戦が残ってますし、まだ何も成し遂げていませんから」
喜びに浸れない理由がある。タイ撃破のかげでGK折橋正紀とFP仲井健人の2人が累積警告により、決勝は出場停止となった。特に再三の好セーブ連発で失点を防いできた折橋のかわりになる専門のGKは今回、連れてきておらず、フィールドプレーヤーをGKに回す苦肉の策に出る。
「合宿自体に参加しているGKが1人しかいないんです。直前の合宿から、もともとサッカーのGKが参加してくれていましたが、今大会は会社の都合で(遠征に帯同することが)無理でした。こうなることは想定はして来ていますので」
男子が円陣を組むと、スタンドに応援に来た女子日本代表も肩を組んだ
開催国・タイを相手にゴールを許すと、スタンドの歓声に圧倒された。それでもひと足早くアジア王者に輝いた女子日本代表が観戦に訪れ、試合前とハーフタイムに、男子が円陣を組むと、スタンドにいる女子選手も全員が肩を組み、勝利へのエールを送ってくれた。
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