ネットを揺らすこと3度…町田FW富樫が開幕決勝弾「シュートの意識は今まで以上」
ゲキサカ / 2019年2月24日 18時35分
[2.24 J2第1節 町田1-0東京V 町田]
移籍初戦の決勝ゴールでサポーターの心を一気に掴んだ。FC町田ゼルビアのFW富樫敬真はJ2開幕節・東京V戦の後半18分、左サイドに開いてボールを受けると、鋭いカットインから右足を一閃。力強いシュートでニアポスト脇を射抜き、新天地の開幕白星に大きく貢献した。
横浜FMでプロ生活をスタートし、昨季はFC東京でプレー。プロ4年目、J1通算9得点のFWが今季、J2屈指のハードワーク軍団に加わった。迎えた開幕戦、自身にとってはJ2デビュー戦となったが、早速ゴールという結果でアピール。「いい角度で受けられたのでフィニッシュで終わろうという意識はあった。いい形で打てて良かった」と喜んだ。
開始直後からやってくれそうな予感はあった。前半1分、クロスボールのこぼれ球をゴールマウスに流し込むと、同3分には果敢な裏抜けからループシュートでネットを揺らした。しかし、いずれもオフサイド。ホームゴール裏のサポーターからは審判団へのブーイング交じりの大歓声が飛んだが、実力を披露するには十分すぎるほどの前置きだった。
得点に結びついたのは“三度目の正直”。だが、ネットを揺らしたパターンは多彩だった。「シュートで終わるのはチームの約束事」というコンセプトを自身のプレーに染み込ませ、「シュートの意識は今まで以上に持とうとやってきた。それがどのパターンでも引き出されたのだと思う」とキャンプから努力してきた結果だという。
絶え間ない献身性を全員が志向するチームにおいては「まだまだ戦術理解は必要。後半も真ん中で待ちすぎて、監督からもボールサイドの角を取れと言われた」と課題も自覚。「全員で前に行く意識が強い。無理やり前を向いたりするシーンが自分にも必要なところ」。成長を期してJ2にやってきた25歳が、新天地で大きな一歩を踏み出した。
(取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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