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“Abema化”進む町田、CA藤田社長は現場に理解「監督が浮かれることを許さない」

ゲキサカ / 2019年2月24日 20時53分

開幕戦を勝利で飾ったFC町田ゼルビア

[2.24 J2第1節 町田1-0東京V 町田]

 FC町田ゼルビアは今季、IT大手のサイバーエージェント(CA)が本格的に経営を担い、J1昇格に向けた機運が一気に高まっている。24日に行われた開幕節・東京V戦に1-0で勝利し、成績面でも順調な滑り出しを達成。世間を盛り上げるフロント、目の前の一戦を闘う現場がそれぞれの役割をこなし、創設30年目での歓喜を呼び込む構えだ。

「やっぱりサポーターの方もこれから何か起こりそうと思ってくれている。J2からJ1に上がることもそうだし、町田が大きくなりそうだという期待感を感じた」。

 同社の藤田晋社長は開幕戦の終了後、報道陣の囲み取材に応じた。試合は昨季J2リーグ4位に躍進したアグレッシブな戦い方を継続し、都内のライバル東京Vに完封勝利。「球際の頑張りがすごいですよね。他からは面倒くさいチームとも言われているらしいですが(笑)」。勝利という結果だけでなく、独特のプレッシング戦法への満足感を述べた。

 試合前には鶴川駅から町田市立陸上競技場までの『男気コース!!』をサポーターと一緒に歩く名物企画に参加。冒頭の反応は藤田社長がイベント中に感じたものだ。変化の前触れを間近に感じた藤田社長は「やると勝てるということが今日あった」と振り返り、今後も「ゲン担ぎ的に」参加していく姿勢を見せた。

 新たな取り組みは着実に進んでいる。同社子会社のネットテレビ局『Abema TV』では今季、ホームゲーム全試合の生中継を敢行。資金面の援助だけでなく、クラブを広く周知させる役割を担う。さらに3月からはサポーター参加型番組『FC町田ゼルビアをつくろう~ゼルつく~』もスタートし、Jリーグ史上例のないPR作戦が動き出しそうだ。

「日本人選手全員がスタメンで出ていて、なかなか初めて見る人には分かりづらい。髪型も金髪とかアフロヘアーとかはいないので、特徴付けなどを番組を通じてアプローチしていきたい」(藤田社長)。気がつけばマニア化しやすいサッカー観戦文化において、重視しているのはライト層への訴求だ。

 その一方、ピッチで戦う現場からは適度な距離を置いている様子。開幕戦で決勝ゴールを決めたFW富樫敬真には「イケメンで若いし、スターになってほしい」と期待を寄せつつ、「まだ会ってはいない」とおおっぴらな対面はせず。チームの落ち着きにも「監督が浮かれることを許さない性格なので、引き締めながら、モチベーションは静かに上がっている感じがしている。素晴らしいと思う」と理解を示した。

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