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“助っ人枠”拡大の影響は? J1開幕節、上限5人起用は敗れた鹿島のみ

ゲキサカ / 2019年2月26日 23時0分

鹿島アントラーズは外国籍選手枠の上限5人を起用した

 Jリーグは今季から、J1の外国籍選手枠を昨季までの『地域制限付き4人』から『制限なし5人』に拡大し、高水準な競争力の実現を目指している。だが、先週末のJ1第1節でこの制度変更を有効活用したのは3クラブのみ。また、外国選手の起用が勝利に直結しない難しさも浮き彫りとなった。

 今月22、23日に行われたJ1リーグの開幕節、全9試合でベンチ入りしていた外国籍選手は合計63人。昨季のJ1開幕節に比べて1人だけ増加した形だ。

 ただ、ルール上は大きく変わっている。昨季からの主な変更点は以下のとおりだ。

●2018
ベンチ入り:外国籍選手3人+AFC加盟国の選手1人
選手登録:5人
(タイなど提携国出身の選手はいずれも無制限)

●2019
ベンチ入り:外国籍選手5人(タイなど提携国は無制限)
選手登録:無制限
(タイなど提携国出身の選手はいずれも無制限)

 最大4人だったベンチ入り枠は5人に拡大され、選手登録枠は無制限に。登録枠の拡大は広く有効に活用されており、サガン鳥栖の8人(※A契約外を含む)を筆頭に各クラブの外国籍選手は大きく増加している。

 ただ登録選手は増加しても、ベンチ入りメンバーが大幅に増えたわけではない。開幕節では、5人の外国籍選手をベンチ入りさせたのは北海道コンサドーレ札幌(さらに提携国枠1人)、鹿島アントラーズ、横浜F・マリノスのみ。それ以外の15チームは4人以下にとどまり、さらに昨季のルールでもベンチ入り可能な陣容だった。

 また、外国籍選手の起用がなかなか結果に結びつかなかった。5人全員を起用した鹿島、提携国枠選手含む5人を起用した札幌はいずれも敗戦。うち3人を起用した横浜FMは勝利したが、次に外国籍選手の出場時間が長かったガンバ大阪、ヴィッセル神戸(共に計360分間)も敗れた。

 もっとも、外国籍選手の適応に時間がかかるのは例年も同じ。これからシーズンが進むにつれて、起用選手が増加していく可能性は大いにあり得る。しかし、現状は現状。夏の移籍マーケットでの選手獲得も含め、外国籍選手制度の変容がピッチ上に現れるのはまだまだ先になりそうだ。

開幕節の外国籍選手の出場状況は以下のとおり

■セレッソ大阪vsヴィッセル神戸(1-0)
・C大阪(4人、うち旧アジア枠1人)
先発出場:GKキム・ジンヒョン、DFマテイ・ヨニッチ、MFソウザ
交代出場:MFレアンドロ・デサバト(後半25分から)

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