“麻也事例”も明文化へ…IFABがルール改訂を承認、ハンド基準に大きな変更
ゲキサカ / 2019年3月3日 7時10分
サッカーのルールなどを定める国際サッカー評議会(IFAB)は2日、スコットランド・アバディーンで第133回の年次総会を開催し、2019-20シーズンの競技規則の改訂事項を承認したことを公式サイトで発表した。最も大きなトピックはハンドリング基準の明確化。新たな競技規則は今年6月1日に施行される予定となっている。
IFABの年次総会は毎年3月に開催。国際サッカー連盟(FIFA)、イングランドサッカー協会、スコットランドサッカー協会、ウェールズサッカー協会、北アイルランドサッカー協会の代表者がそれぞれ出席し、競技規則の改訂を決議している。昨年の第132回ではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の採用が認められ、大きな話題となった。
今回の総会では前回ほどの重大トピックは議題にのぼらなかったが、最も重要でホットな事柄はハンドリング基準の明確化だ。現状は「意図的」であることがハンドリングの要件とされているが、「意図的ではなく、偶然のハンドであっても、反則と見なされる場合がある」という改訂がなされるようだ。
その中でもIFABは具体的な描写を例示しており、それは「たとえ偶然によるものであっても、手や腕に当たったボールがそのままゴールに入った際の得点や、あるいは手や腕に当たって保持・コントロールされた後のボールが得点につながったり、決定機につながったりした場合は認められない(つまり、反則にあたる)」というものだ。
日本のファンにとって分かりやすいのは、今年1月のアジア杯準々決勝ベトナム戦で日本代表DF吉田麻也の手に当たったボールがゴールインした場面だろう。アジア杯史上初めてVARの介入でゴールが取り消され、一部で物議をかもしたが、この改訂によって競技規則に明文化され、あらためて反則であるという基準が明確になった。
その他、詳しい文言は発表されていないが、以下の6項目についても改訂が行われるという。
・交代で退く選手は最も近い境界線からフィールドを離れなければならない。
・チーム関係者の不正行為にもイエローカード、レッドカードが提示される。
・ゴールキック、またはPA内での守備側FKでは、PA外にボールを出す必要はない。
・守備側が作るFKの壁を攻撃側が妨害した時の基準。
・主審にボールが当たった時はドロップボールで再開する。
・PKの際、GKはゴールラインに片足だけを置いておけばよい。
新たな競技規則は今年6月1日に施行予定。しかし、各国リーグでは猶予期間が設けられており、Jリーグでは1か月以上にわたって遅れるのが通例だ。今後、日本サッカー協会(JFA)から適用開始日が発表される見込みだが、たとえば昨季のJ1リーグではロシアW杯明けの7月18日から、一昨季は2017年7月29日から新ルールがスタートしている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【蹴トピ】VAR“機械の目”に見える未来は 元国際審判員・家本氏に聞く“現状”
スポニチアネックス / 2024年9月18日 6時3分
-
「すごくシンプル」なサッカー競技規則でポイントとなる“精神”…JFA審判委が伝えるレフェリング方針
ゲキサカ / 2024年9月12日 14時39分
-
得点阻止ハンドでノーカード「あり得ない」 物議のPK判定…ゴール方向への軌道「基本はレッド」
FOOTBALL ZONE / 2024年9月12日 12時40分
-
あわや一発レッドも…東京V戦の鹿島PK獲得シーンにJFA審判委「ノーカードはありえない」
ゲキサカ / 2024年9月11日 18時49分
-
藤尾のPK水かけで思い出したジーコの唾吐き事件/六川亨の日本サッカーの歩み
超ワールドサッカー / 2024年8月27日 21時15分
ランキング
-
1日本に大量失点「恥ずかしくないのか?」 中国が不満爆発…協会と指揮官の思惑に海外注目
FOOTBALL ZONE / 2024年9月23日 12時20分
-
2イチローの“異次元人気”にファン騒然 祝日の昼間なのに…「サーバー落ちるんじゃね?」
Full-Count / 2024年9月23日 13時51分
-
3パドレスのダルビッシュ有が日本人初の通算2000奪三振「1番確実にアウト取れる方法。すごく大事」
スポーツ報知 / 2024年9月23日 8時25分
-
44試合で「打率.778、5HR、13打点、OPS2.522」の衝撃 無双する大谷翔平に「これがたった2.8億円…」の声
THE ANSWER / 2024年9月23日 10時45分
-
5通算195発マンシー、脇腹痛でスタメン外に 前夜の守備中に負傷…ロバーツ監督が明言
Full-Count / 2024年9月23日 3時58分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください