広島FW渡大生、意地のV弾「広州恒大戦は正直ビビっちゃった」
ゲキサカ / 2019年3月13日 7時15分
MF本田圭佑に同点弾を浴びたサンフレッチェ広島だったが、後半41分、「あそこに落ちてくるだろうなという感覚はあった。あとは直感」と話すFW渡大生がニアに走り込むと、ヘディングシュートは勝ち越し弾となって、チームに勝ち点3をもたらした。
本田の“凱旋マッチ”で注目を集めたゲーム。AFCの規定により座席制限が設けられたこともあったが、チケットは完売。広州恒大とのACL初戦同様、直近のリーグ戦からスタメン11人全員を変えた布陣で臨んだ試合だったが、ホームで負けるわけにはいかなかった。
初戦の0-2での完敗は情けなかったと振り返る。思い起こせば、中国のタレント軍団を目の前にして、ビビッてしまっている自分がいた。「広州恒大戦は正直、ビビっちゃった部分があった。そういうことに対して不甲斐なかったし、今までやってきたことが何なのかという感覚があった」。
痛感したのは「自分の甘さ」。前半の45分で交代を命じられた「悔しさ、情けなさ、怒り」を感じながら、この一週間は自問自答を繰り返してきたという。「広州恒大戦も普段通りの自分たちを出せればよかったんですけど、自分の甘さというか、意識の低さがあった。だから意識が変わったという感覚があります」。
広州恒大戦では、完全ターンオーバー制を採用して完敗したことで、批判めいた意見が多く聞かれた。だがこの日のように結果に繋がれば、チーム全体で底上げを感じることが出来る。
「今日出ていない選手にも刺激になったと思う」と話したのは城福浩監督。渡も「最初に広州恒大とやれてよかった。あれが基準になったので」とすると、「個人的には(高橋)壮也とか(川井)歩とか、メンバーに入れていない選手の想い汲みながら、少しは何かを与えられるかなと思ってやっています」と言葉に力を込めていた。
(取材・文 児玉幸洋)●海外組ガイド
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