[新人戦]テクニック駆使して攻め続けた作陽、強豪対決での惜敗から学んだ課題
ゲキサカ / 2019年3月18日 9時17分
[3.16 中国高校新人大会1回戦 立正大淞南高 2-2(PK4-3)作陽高 広島皆実高G]
昨年のプリンスリーグ中国優勝校、作陽高は、強豪対決での惜敗から特に2つの課題を学んだ。向かい風でスタートした立ち上がり、DFラインが相手のスピードある攻撃を警戒しすぎて下がってしまい、押し込まれる展開に。その中で2点を先取されてしまう。
「立ち上がり、アップからの雰囲気も悪くて、その時点で受け身になってしまったのがあった」(CB川上陽星主将、2年)という作陽は、自分たちで立て直すことができないまま時間が経過。酒井貴政監督からDFラインを上げることを指摘され、細かくコーチングを受ける中で改善されたが、その後攻め続けたことを考えると悔いの残る前半20分までの戦いだった。
20分頃からはDFラインが押し上げ、セカンドボールを収めながらボールを支配。時折カウンターを受けるシーンこそあったものの、作陽はGKを交えたビルドアップでフリーの選手を作り出し、そこからテンポの良いパスワークと個々の足裏も活用したドリブルで次々と仕掛けていく。
そして前半終了間際、ショートパスで相手を振り回し、最後はDFのハンドを誘ってPKを獲得。これを川上が右足で決めて1点差とすると、後半はさらに分厚い攻撃で立正大淞南を攻め立てた。PA周辺では数的不利の状況でも推進力のあるFW卯野翔輝(2年)やMF吉澤鎮浩(2年)らアタッカー陣の個人技や、スルーパスで相手DFを突破し、ゴール前に侵入していく。
交代出場の選手も含め、個で突破できる選手が揃っている作陽は多彩な崩しを展開していた。だが、立正大淞南は最後の局面で身体を投げ出し、簡単にはシュートを打たせない。作陽は後半終了間際にMF竹村翼(2年)の右クロスのこぼれから、吉澤がマークを外して放ったコントロールショットで同点に追いついたが、PK戦で2人が失敗して敗戦。仕掛け続けて追いつくところまでは行ったが、勝ち越すまでの力がまだ無かった。
酒井監督は立正大淞南との戦いで「できないことを知れた」ことを前向きに捉えていた。立ち上がりに受け身となり、失点もしてしまった部分と、「ビルドアップから崩しのところはできている」(酒井監督)ものの、決め切る力が足りなかった部分。紙一重の勝負を制して全国上位に勝ち上がるために、学んだ課題を自分たちで改善していく。
今年のチームは突出した選手はいないかもしれないが、個々の水準は高く、楽しみなチームだ。川上は「今年は飛び抜けた選手はいないんですけれども、全員で戦う、どこからでも攻めるということは意識しています。走る力や盛り上げる力、そして最後勝ち切る力が必要。誰かが個で行くことも必要なので、自分自身も含めてもっと練習しなければいけない」と引き締めた。
今年の目標は「プリンスリーグはどこにも負けない気持ちでしっかりやってインターハイは岡山県予選で圧倒して全国大会で活躍したいです」(川上)。その目標を達成するために、個、チームの力を磨き、テクニカルなサッカーで全国を沸かせる。
(取材・文 吉田太郎)
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