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“内弁慶”続く意地の日韓ライバル対決…全日本大学選抜は延長で韓国大学選抜に逆転負け

ゲキサカ / 2019年3月18日 12時56分

 後半に入ると韓国はますます攻勢を強め、キム・ホらが決定的なチャンスをたびたび迎える。センターバックの本村、GKのオビの好判断で失点こそ免れたものの、突破口を見つけたい全日本は後半10分、林に代えてU-22代表にも選ばれたエースFW上田綺世(法政大2年/鹿島アントラーズ内定)を投入。さらに同28分には、森下に代えてMF金子拓郎(日本大3年/北海道コンサドーレ札幌内定)をピッチに送り出す。「ふたりには勝負どころで出すと言っていた」(松本監督)との期待に応え、出場早々にチャンスを作ったのは金子だった。右サイドからドリブルで仕掛けるチャンスを演出。旗手、上田、紺野らがゴール前に迫るが、なかなかゴールまではいたらない。逆に同33分には韓国にカウンターを許し、同35分にはフリーでシュートを打たせるなど、安易なミスからピンチを招くことも。全日本も同37分に紺野のクロスに上田がダイレクトで合わせるが、シュートはバーの上。結局、両チーム決定機を決めきれないまま、試合は15分ハーフの延長戦にもつれこむこととなった。
 
 全日本は後半終了間際にMFイサカ・ゼイン(桐蔭横浜大3年)、延長開始時にMF橘田健人(桐蔭横浜大2年)を投入。延長前半14分にはペナルティエリアに侵入した左サイドバックの山原怜音が相手DFに倒されるが、主審の笛は鳴らず。逆に延長後半開始直後の2分、交代出場したばかりのDF高木友也(法政大2年)が韓国のFWをペナルティエリア前で倒してしまい、FKを献上。これをキム・ミンジュンが直接ゴール左隅に決めて韓国が追加点。2-1と逆転に成功する。全日本はその後、怪我のため出場時間に制限のあったMF児玉駿斗(東海学園大2年/名古屋グランパス内定)をピッチに送り出すが、試合の流れを変えるまでにはいたらない。終了間際には、高木からのクロスに上田が反応するも、これはオフサイド。そのまま2-1で全韓國大學選抜が逆転勝利を収めた。
 
 試合後、松本監督は「悔しさしかない」ときっぱり。セットプレーからの2失点という負け方は、2017年(前回アウェー)のときとまるで同じだ。「セットプレー2発での敗戦。注意するよう伝えてきたが」とは言うものの、韓国の“伝家の宝刀”にまたもや屈することとなった。

「チャージの基準が曖昧で、あれだけファウルをとられるとなかなかリズムは作れない」とアウェーならではのジャッジに不満気な松本監督だが「前半はシュートチャンスも多かった。あそこで決められなかったことが問題」とも。

 この日韓戦では大学の関係で、アメリカキャンプで好調だった三笘をはじめ高嶺朋樹、山川哲史が不在という不利はあったものの、「後半や延長戦のような展開の中で、アタッカーがどういうふうに仕掛けて点を取るのか、もう少し見定めが必要」と語った。

 奇しくも、先制しながら2-1で逆転負けを喫するのはこれで3回目。2015年、2017年と惜敗を喫して“3度目の正直”を狙った今大会だったが、結果は“2度あることは3度ある”に。とはいえ、本村や明本、河原などの活躍で「選手層の厚さが出てきたことは収穫」と松本監督。この悔しさを、夏のユニバーへのバネとしたい。

(取材・文 飯嶋玲子)

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