“飢える”MF岩崎悠人「波に乗り切れなかった」
ゲキサカ / 2019年3月25日 21時13分
波に乗り切れなかった。AFC U-23選手権予選(東京五輪一次予選)2試合で計14得点のゴールラッシュを披露しているU-22日本代表だが、シャドーの位置で出場するMF岩崎悠人(札幌)には、その2試合でゴールが生まれなかった。
決してチャンスがなかったわけではない。40度近い酷暑の中での試合となったが、「コンディションの持っていき方はスムーズにできているし、この暑さの中でもやれていると思っている」と語るように動き自体は悪くなく、決定機にも顔を出した。しかし、初戦マカオ戦の前半20分には左サイドのMF遠藤渓太(横浜FM)のクロスに飛び込んだものの、腹部あたりに来たボールに合わせることが「難しかった」と、体に当たったボールはクロスバーを叩いてしまった。
後半に入ると、同6分のDF町田浩樹(鹿島)の得点を皮切りにチームメイトが次々とゴールを奪っていく。同9分と同15分にFW上田綺世(法政大)、同22分に遠藤、同24分にFW前田大然(松本)、同25分に上田、同27分に前田がゴールネットを揺らしてスコアは一気に7-0となった。「俺も」と思っていた岩崎だが最後まで得点は奪えず、同アディショナルタイムにはDF板倉滉(フローニンゲン)がチーム8点目を奪って8-0の大勝を収めた。
「後半のゴールラッシュの波に乗り切れなかったのが本当に悔しかった。自分にもチャンスがあったので…」。そして、第2戦東ティモール戦では後半38分に途中出場を果たすと、2分後の同40分に決定機が訪れる。しかし、左サイドから上田が送ったクロスに反応して放ったシュートはジャストミートさせることができず。またも天を仰ぐことになった。チームは6-0の大勝を収めていることもあり、岩崎はゴールに飢えていることを隠さない。
「特長である体の切れや切り替えの速さを出すのは当然。それにプラスして、やっぱり今は結果がほしい」
初戦マカオ戦でフル出場を果たし、第2戦東ティモール戦では途中出場しているように中1日での連続出場。そして、第3戦ミャンマー戦も中1日で行われるため、出場機会が訪れるかどうかは分からない。だが「あと1試合ある」と視線を上に向けると、「ドンドン狙っていきたい」とピッチに立てば貪欲にゴールを目指していく。
(取材・文 折戸岳彦)▼AFC U-23選手権2020予選特集ページ
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