中島翔哉、狙い通りの股抜きゴール「相手は大きいので股を狙った」
ゲキサカ / 2019年3月27日 1時14分
[3.26 キリンチャレンジ杯 日本1-0ボリビア ノエスタ]
膠着状態を打ち破り、自らの右足で試合を決めた。日本代表は0-0の後半16分にMF中島翔哉(アルドゥハイル)とMF堂安律を同時投入。さらに同24分からMF南野拓実、MF柴崎岳がピッチに入ると、前への推進力を高めて一気にボリビアを押し込んだ。
そして迎えた後半31分、中央に流れたボールを堂安が拾って南野へつなぐ。タメをつくった南野は自身を追い越していく中島にパス。PA左でボールを受けた中島は切り返して右足に持ち替え、右足を振り抜くと、MFルイス・アキンの股間を抜けたシュートがニアサイドを破った。
「瞬間の判断だけど、ファーに打つこともできたし、相手は大きいので、相手の股を狙って今回は打った」。ゴール前での落ち着き、決め切る決定力。24歳のファンタジスタが平成最後の代表戦で白星をもたらした。
途中出場した堂安、南野、中島の“若手三銃士”が絡んでの決勝点。「ああいうシーンはポルトガルにいたときからよくあった。全員でいいパスをつないであそこまで持ってきてくれた」。チームメイトに感謝する中島は南野、堂安との関係性について「どの選手とやってもやりやすいけど、よりゴールに直結する動きが増えるのは確か」と認める。
ただ、「それぞれに良さがあるし、いろんな組み合わせでゴールは取れると思う」と“三銃士”ばかりにスポットが当たることを避けるように念を押した。MF香川真司、MF乾貴士、MF宇佐美貴史ら先発組の攻撃がボディブローのように効き、終盤にスペースが生まれてきた面もあるだろう。そうした意味でのリスペクトも忘れなかった。
1月のアジアカップは本大会直前に無念の負傷離脱。あらためてその存在を高める3月シリーズとなった。特に成長を見せたのは守備での貢献度。22日のコロンビア戦(●0-1)後にも「これまでの代表戦の時よりは前のほうでボールを奪えたと思うし、そういうのを求めてカタールに行ったというのもある」と話していたが、この日も「ボールを取りに行ったとき、取り切れない場面もあるけど、足に当たるようになった気がする」と笑顔を見せた。
「足は長くなってないけど」。そう言って報道陣を笑わせるジョークも飛び出した。「今日はゴール前のパスの精度が低かった。そこはまた練習して速い判断ができるようにしていきたい」。攻守両面で進化を続ける中島は間違いなく森保ジャパンの中心にいる。
(取材・文 西山紘平)
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