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初完封に笑顔のシュミット、キャプテンマークは「間違えて俺に来たっぽいです」

ゲキサカ / 2019年3月27日 1時16分

初の完封勝利に貢献したGKシュミット・ダニエル

[3.26 キリンチャレンジ杯 日本1-0ボリビア ノエスタ]

 代表出場3試合目にして初の無失点勝利に笑顔がこぼれた。出場した過去2試合は昨年11月16日のベネズエラ戦が1-1の引き分け、今年1月17日のアジアカップ・ウズベキスタン戦が2-1の勝利と、1失点ずつしていた日本代表GKシュミット・ダニエル(仙台)は「最後までしっかり集中してできた。コミュニケーションも取れたし、3本あったCKの中でしっかり1本は飛び出せた。評価できるような試合ではないけど、やるべきことはやったと思う」と充実感を口にした。

 時折、高い位置を取る場面が目に付いたが、それは試合前からビルドアップの部分で意図していたことだという。「前に出て、センターバックからもらうパスの距離を縮めてテンポを落とさないようにということを練習のときから言っていた。そこを表現したかったので、今日は良かったのではないかと思う」。

 試合中の修正でも手応えを感じたところがあった。この日が代表デビューだったMF橋本拳人(FC東京)のポジショニングだ。前半は最終ラインに落ちてボールをつないでいた橋本に対し、本来のボランチの位置をキープするようにコーチングしたことで、後半は橋本がセカンドボールを拾う回数が増えた。シュミットは「あいつの強みを出すきっかけにもなったのかなと思う」とうれしそうな表情を浮かべ、「森保ジャパンでは最初から呼んでもらっているので、もっと中心になれるようにしたい。次はもっと存在感を出したい」と高まる自覚をしっかりと言葉にした。

 後半23分にMF香川真司が退くと、香川が巻いていたキャプテンマークがMF小林祐希を経由してシュミットに渡される場面もあった。「本当は(西)大伍くんに渡す予定だったのが、(小林)祐希が聞き間違えて俺に来たっぽいです。最後まで巻きましたが、キャプテンマークは巻いたことがなかったので、試合が終わったと同時にすぐに(柴崎)岳に渡しました」と、これには苦笑いだった。

(取材・文 矢内由美子)

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