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「ボールを持つチームの生命線」奪い取りが向上、18名決定の日本高校選抜は攻守でさらに質上げて欧州へ

ゲキサカ / 2019年3月31日 16時10分

 DF面でまだ課題になっている部分があったのは確か。対戦した流経大はトップチームではなかったものの、年代別日本代表経験者やポテンシャルの高い新入生たちが先発し、彼らに競り負けるシーンや攻め切られるシーンが幾度かあった。

 だが、MF岡井駿典(市立船橋高→中央大)やGK飯田雅浩(青森山田高→国士舘大)がカバーする形で1本目は0-0で終了。そして、朝岡監督からビルドアップの際のボランチのサポートや、SBの攻撃時のかかわりについて指摘された高校選抜は、それを意識して臨んだ2本目に先制点を奪う。3分、高校選抜は左サイドへの展開から、駆け上がってきたSB豊島基矢(青森山田高→順天堂大)がグラウンダーのラストパス。これを染野が右足でゴールに沈めて先制した。

 直後にポゼッションのミスを突かれて同点に追いつかれたが、奪い返しの部分は2本目も多くの時間帯で継続。2本目半ば以降は単独での仕掛けや相手ボールを奪い切れない場面も増え、押し返されてしまっていた。それでも23分、左サイドから強引に仕掛けたバイロンがPKを獲得。自ら蹴ったPKを一度はGKに止められたが、こぼれ球を左足で決めて2-1とした。

 メンバー8人を入れ替えた3本目は、染野と武田の新3年生コンビで決定機を作り出したほか、バックアップメンバーのSB後藤裕二(矢板中央高→順天堂大)が長い距離を走り切ってシュートを打ち込むシーンもあった。流経大に逆転を許してしまい、トータルのスコアは2-3とされてしまったが、「ゲーム内容、取り組みも向上している」(朝岡監督)というチームは成長も感じさせる戦いで4日間の合宿を打ち上げた。

 バイロンは「チームとしての手応えもありますし、もっともっと良くなると思う。攻守に渡って安定したプレーができるように。自分たちにできることはまだあるので、それをしっかりやって大会に臨みたい」。朝岡監督、スタッフ陣は欧州遠征メンバー18名から外れながらも、静岡合宿に参加したバックアップメンバー5選手に感謝。全国4000校以上の高校サッカー部の代表選手となった18名は、バックアップメンバーたちの「デュッセルドルフで絶対に優勝して欲しい」というエールにも応えて、欧州で個々のプレーヤーとしての器を広げ、デュッセルドルフ国際ユース大会連覇も果たす。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018
2019日本高校選抜欧州遠征特設ページ
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