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「危ない場面はいっぱいあるが…」無敗水戸、驚異の年間12失点ペース

ゲキサカ / 2019年4月4日 0時2分

水戸の長谷部茂利監督

[4.3 J2第7節 東京V0-0水戸 味フィ西]

 水戸ホーリーホックはJ2第7節、東京ヴェルディとのアウェーゲームを0-0で終え、開幕からの無敗記録を7試合に伸ばした。好調の要因はここまでわずか2失点の堅守。4-4-1-1の陣形から無尽蔵に繰り出されるプレッシングで、J2リーグの攻撃陣を大いに苦しめている。

 年間42試合制のJ2リーグは7試合消化時点で1/6が終了。開幕から好調の続く水戸は首位の座こそ得失点の差で明け渡すが、無敗の2位をキープしている。中でも目を引くのは7試合わずか2失点という数字。これは年間12失点という驚異的なペースだ。(42試合制になって歴代最少は2014年湘南の24失点)

「選手たちが一体感を持っていて、GKから一番前まで連動した動きをトレーニングから積み上げている。試合の中で破られていること、崩されること、危ない場面はいっぱいあるが、そういったものがあってこそ2失点で済んでいるんじゃないかと思う」(長谷部茂利監督)。

 指揮官がそう評するように、堅守を支えるのは守備の連動性だ。コンパクトな4-4-1-1のブロックを敷いているが、それは「引いて守る」のではなく「奪いに行く」ためのもの。相手にボールを握られる時間帯が続いても、ブロックエリアに入った選手には次々にプレッシャーがかかり、ズルズルと引かされるような印象はない。

 こうした守備について「日頃の練習からコミュニケーションを取って、話し合ってやれていることが無失点につながっている」と話すのはDF岸田翔平。昨季はJ1昇格を果たした大分でプレーしていたが、今季から水戸に加入し、1年目の開幕戦から主力の座を守り続けている右サイドバックだ。

 そんな岸田が堅守の要因に挙げたのは、絶妙な前後関係を保ってプレスをかけるFW清水慎太郎、MF黒川淳史の貢献度。「前線があれだけ走ってくれているので、後ろのほうも狙いやすいし助かっている」。実際、東京V戦でもプレスを受けた相手の縦パスが水戸の選手の正面に自然と向かう場面が目立っていた。

 もっとも、前線がプレッシャーに行けば行くほど、後方の陣形とのギャップが空いてしまうリスクもはらむ。だが、水戸の守備陣はアバウトなロングボールに苦しむ形こそあれど、守備ブロックの内部を崩されるシーンはほとんど見せない。

「実は練習でうまくいかない時はあって、むしろ練習でうまくいかないからこそ、もう少しこうしたいというコミュニケーションが取れている。だから試合の中でもハーフタイムや試合が止まった時に、『さっきこうだったから、もう少しこうしたほうがいい』って話ができている」(岸田)。

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