「格の違い見せた」「力を証明された」指揮官も敵将も、相手主将も絶賛した尚志FW染野唯月
ゲキサカ / 2019年4月6日 23時51分
[4.6 高円宮杯プレミアリーグEAST第1節 柏U-18 0-3 尚志高 AGFフィールド]
放ったシュートは5本。そのうち3本ものシュートを得点へと結び付けた。尚志高FW染野唯月(3年)はプレミアリーグデビュー戦でハットトリックの離れ業をやってのけた。ピッチへと送り出した仲村浩二監督も、そして対戦相手となった柏U-18の山中真監督も、キャプテンのDF井出敬大(3年)も、そのパフォーマンスに舌を巻くしかなかった。
圧巻のゴールショーだった。前半25分に豪快な直接FKで先制点を奪取すると、後半34分には自らが攻撃の基点となると、ゴール前へと走り込んで、MF菅野稜斗(2年)のクロスを打点の高いヘディングで叩き込んで2点目。さらに同40分にはPA外から相手GKの動きを見極めて、狙いすました冷静なシュートでネットを揺らし、ハットトリックを達成した。
第2節、第3節を高校選抜の欧州遠征によって欠場する染野を「チームのために頑張り、格の違いを見せてこい」と送り出した仲村監督は、「本当に格の違いを見せてくれた。やるなと思いました」と称賛。
そして警戒していたはずの男に3点を奪われた対戦相手も脱帽するしかなかった。山中監督は「やっぱり良い選手でした。選手権での活躍も見ていたし、彼が素晴らしい選手というのは皆分かっていた。彼の良さを消さないといけないと思っていたが、力を証明された形になってしまった」と苦笑い。そして、キャプテンの井出も「唯月が軸になると分かっていたし、名前が知れている選手なので、フリーにさせずに絶対につぶすと心掛けていたけど、今まで経験したFWの中でも決定力はピカイチだった」と驚きを隠せなかった。
高校選手権準決勝・青森山田戦で衝撃のハットトリックを達成して全国に名を知られた染野。最上級生となったシーズンのスタートも、その“怪物”ぶりを示すことになった。
(取材・文 折戸岳彦)●高円宮杯プレミアリーグ2019特集
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