[プレミアリーグWEST]神戸U-18の“和製ムバッペ”FW小田、「3年連続開幕弾」の偉業逃すも相手の脅威に
ゲキサカ / 2019年4月7日 19時41分
[4.7 プレミアリーグWEST第1節 神戸U-18 2-1 広島ユース ヤンマースタ]
「3年連続開幕弾」の偉業を達成することはできなかった。それでも、ヴィッセル神戸U-18のU-18日本代表FW小田裕太郎(3年)は試合を通じて相手の脅威になり続けていた印象だ。
憧れの存在でもあるフランス代表の快足FWキリアン・ムバッペを彷彿させるような抜群のスピード、ドリブル突破から、“和製ムバッペ”との声もある小田に対し、対峙した広島ユースのDFは常に縦突破に対応する構えを見せていた。
常に縦への仕掛けを警戒され、カバーのDFもいる状況では小田も強引に仕掛けることがなかった。それでも、良い形でボールを受けた際には縦への突破でDFの前に出てラストパス。左サイドからのワンツーで一気に右中間までボールを運んでPAに入りかけた前半20分のシーンで相手DFは、ファウルで止めるしかなかった。
2-0で迎えた後半、小田はカウンターからのチャンスを狙い続けたものの、シュートはゼロ。プレミアリーグでは1年生だった一昨年の開幕戦、そして同じく広島ユースと戦った昨年の開幕戦で2年連続決勝ゴールを決めていた。3年連続の開幕弾への期待を本人も感じていたようだが、「ちょっと厳しかったですね」。それでも、相手DFが彼を警戒することで周囲のマークが薄れていたことは確かだ。
「相手2人来るんで、その分、味方の誰かが空くので、そこを使おうという意識がきょうはありました。他の選手が活躍したし、そこは自分にマークをつけられた分、回りを活かせたので良かった」と納得の表情。相手の脅威になり続けることは自分が目指す姿でもある。
「脅威になり続ければ、きょうのように誰か空いたりするので、いい形になる」。もちろん今後も結果を追い求めていくが、例え決定的な仕事ができなくても、この日のように相手の守備バランスを崩してチームの勝利に貢献するつもりだ。
トップチーム昇格のかかる今年は勝負の一年。「まだまだ同世代でもJリーグで出たり、Jリーグの加入チームが決まったりしている選手がいる。自分なりに焦らず目標に向けて一日一日頑張っていきたい」と誓う快足アタッカーが、チームを勝利へ導きながら、自身の将来も切り開く。
(取材・文 吉田太郎)●高円宮杯プレミアリーグ2019特集
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