[MOM2837]青森山田MF古宿理久(3年)_「相手の視線的に…」流経柏の希望砕いた“圧巻トランジション”
ゲキサカ / 2019年4月8日 0時15分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.7 プレミアEAST第1節 流通経済大柏高0-2青森山田高 AGFフィールド]
誘って、奪って、運んで、ラストパス——。まさにボランチのお手本とも言えるようなトランジションで2点目を導き、消耗戦の終止符を打った。そんな青森山田高MF古宿理久(3年)は試合後、「チームに貢献できることが続いて自信がついている。これからも継続できれば」と手応えを語った。
大きな見せ場は1-0で迎えた後半41分、劣勢が続いた時間帯に訪れた。左サイドからボールを持ち上がってくる相手に対し、まずは「なるべくスペースを空けて」対応すると、乾いた芝の影響でやや弱くなったパスがその空白地帯へ。すると「相手の視線的に横パスが出るなと思った」と迷わず飛び出し、奪った勢いで相手ゴール前にドリブル突破をしかけた。
「相手が前がかりになっているぶん、後ろが空くと思っていた。自分はボール奪取能力にも自信があるので相手のスキを見るのも大事だと思っている」。奪う前から想定していたとおり、相手ゴール前は手薄な状態。PA際まで運んでプレゼントパスを送ると、最後はFW古澤ナベル慈宇(2年)が強烈なシュートで叩き込んだ。
苦しい時間帯が続いていた中、これ以上ない形で訪れた追加点。「疲れてました…」と控えめな喜び方を見せた古澤とは対照的に、それまで85分間にわたってハードワークを続けていた古宿は大喜びでベンチに向かい、チームメートの手荒い祝福を受けた。
自身が考える強みは「ゲームメークとサイドチェンジ」。昨季の選手権制覇に大きく貢献し、青森山田のボランチとして一躍有名になったMF天笠泰輝(関西大)とはやや異なるタイプにあたる。
それでも「天笠くんは強い相手を潰せるし、守備面でチームに貢献した。それを参考にしながら、自分の特徴を活かせるようになれれば」と過度な重圧はない。むしろ偉大な先輩から学びつつ、自らの色を出そうとしているようだ。
中学時代の所属は横浜FCユース。すでにトップチームで活躍しているFW斉藤光毅の同級生だ。「自分は中学のころメンタルも弱く、人の陰に隠れたプレーが多かった。アイツのようにスーパーな選手に頼ってばかり。そこから成長できるのはここだと思った」。遠く雪国の高校を選んだ決断の正しさを証明するためにも、最後の1年で飛躍を遂げる。
(取材・文 竹内達也)●高円宮杯プレミアリーグ2019特集
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