[関東大会予選]東京でも、全国でも勝つ「本当に強い」チームへ。國學院久我山が堀越攻略し、東京準々決勝進出

　東京都1部リーグに所属する國學院久我山は、3月末の船橋招待U-18大会で選手権8強の帝京長岡高などプリンスリーグに所属するチームに勝利して3位。周囲から高い評価を受け、自信をつけた部分もあるが、清水監督は「(全国上位のチームを)突破することと、ここ(東京)を突破することは違う」と口にする。都大会では、この日の堀越のように、國學院久我山を倒すために守備を固めてくる相手を攻略して勝利していかなければならない。

　船橋招待大会やジャパンユーススーパーリーグで強豪相手にゴールを連発している山本航も「(東京の戦いは)難しさが全然違って、みんな久我山を倒すために色々なことをやってくるので、そういうところをこじ開けると言いますか、勝っていくためには本当に強くないといけない。まずは東京を取って、全国でチャレンジしていく」と力を込めた。

　しっかりと東京を勝ち抜く力を身につけることと同時に、プレミアリーグレベルのチームに勝ち切る強さも身につけなければならないと選手たちは感じている。船橋招待大会ではプレミアリーグ勢の東福岡高の圧倒的なパススピードの速さの前に0-1で敗戦。それまで全国区の強豪相手にも連勝してきただけに、現状の差を痛感した選手たちは非常に悔しい思いをしたという。

　山本航は「ああいう(東福岡のような)チームに勝ちきれないと、久我山がもう一つ上のレベルに行くためにはまだまだ足りないと思う。意識して、もう一個上のレベルに行けるようにしていきたい」。次戦は選手権予選準々決勝で自分たちの攻撃を乱されて敗れている駒澤大高と対戦。本気で全国優勝を目指す國學院久我山だが、まずは今回の関東大会予選を勝ち抜くことに集中する。

(取材・文　吉田太郎)