[MOM2641]国分寺MF村木岳琉(3年)_チームリーダーは「それが仕事」のセカンドボール回収、球際で強さ
ゲキサカ / 2019年4月14日 23時47分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.13 関東大会東京都予選2回戦 保善高 0-1 国分寺高 駒沢2]
キャプテンマークを巻いた背番号7は、球際のバトルで戦い、セカンドボールを回収し続けたこの日のプレーについて、「それが仕事なんで」とさらりと口にした。全員で粘り抜いて勝ち取った東京8強切符。攻守にヒーローの多かった都立国分寺高の中で、特に存在感ある動きを見せていたのが、泥臭く戦っていたMF村木岳琉主将(3年)だ。
村木は身長160cm台中ほどの小柄なプレーヤー。だが、球際で強さを発揮するボランチは味方が跳ね返したセカンドボールを回収し、混戦でボールをもぎ取ってマイボールにする時間を増やしていた。
「それが仕事なんで。春先に怪我してT(3、東京都3部リーグ)の保善の時(2-0で勝利)は最初から出れなくて。気合入っていた」。ボールを奪った勢いで一気に前進するシーンもあった一方で精度を欠くプレーで味方に謝ったりすることも。それでも、元木明監督が「最後のところのディフェンスでかなり止めてくれた」と評する主将は背中でチームを引っ張り、勝利に貢献した。
17年ぶりとなる選手権予選4強入りを果たした昨秋は準決勝で初先発。「前日に名前呼ばれた時に予想していなかった」という中でのプレーは0-2で敗れたが、個人的には味の素フィールド西が丘で良い動きができたと感じている。
先輩たちに連れて行ってもらった東京準決勝。大舞台で良いプレーもできた。だが、先輩たちとともに勝利を喜ぶことはできなかった。だからこそ、「負けたことが凄く悔しかったので、そこに戻らなければいけないと、代が代わってからずっと言ってきた」という村木はリーダーとして成長を遂げてきている。
「引っ張っていく立場になったので、西が丘はただがむしゃらにという感じですけれども、周りを引っ張っていくという意識が出て、そこは成長かなと思っています」。成長を実感している主将は、ボランチとして、リーダーとして自分の「仕事」を全うして関東大会予選ベスト8進出。先輩たちが自分たちを東京準決勝に連れて行ってくれたように、今年は自分が先頭に立って戦い、後輩たちを東京上位へ導く。
(取材・文 吉田太郎)
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