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[関東大会予選]埼玉栄が「どうせ、昌平だろ」の声覆す!2度のビハインド取り戻し、延長戦で新人戦王者撃破!:埼玉

ゲキサカ / 2019年4月15日 6時42分

延長後半5分、FW海津遼馬の決勝点を喜ぶ埼玉栄高の選手たち

[4.14 関東大会埼玉県予選2回戦 昌平高 2-3(延長)埼玉栄高 昌平高G]

 埼玉栄が昌平撃破! 2019年度関東高校サッカー大会埼玉県予選2回戦が14日に行われ、県新人戦優勝校の昌平高と埼玉栄高が対戦。埼玉栄が延長戦の末、3-2で逆転勝ちした。埼玉栄は20日の準々決勝で武南高と戦う。

 埼玉栄の右SB井上孝太朗主将(3年)は「自分たちは昌平に勝つことを目標にしていないので、(昌平戦も)通過点という話をずっとしてきた。優勝を目指してきたので、まだまだ満足していないです」と言う。それでも、強敵を破った喜びは格別だった。100分間の死闘の末に勝利を決めると、サブ組が一斉にピッチへ飛び出し、まるで優勝したかのように歓喜を爆発させていた。

 対戦した昌平は2月の県新人戦4試合を計25得点無失点で優勝。前日の関東大会予選1回戦も18得点と圧倒的な力を示していた。日本高校選抜MF須藤直輝(2年)やFW小見洋太(2年)が怪我を抱えるなど万全ではなかったことは確か。だが、埼玉栄は昌平の指揮を執った村松明人コーチに「(埼玉栄は)守備のところでしっかりギュッとしてきた。やり方が上手かったです」と言わしめる戦いで、V候補筆頭に黒星をつけた。

 試合は立ち上がりから昌平がボールを握る展開。須藤やJ注目のMF大和海里(3年)が個人技で埼玉栄応援席をも沸かせていた。埼玉栄は7分にCKからのピンチを井上がゴールライン上でクリアしたが、12分に失点。昌平MF須藤が左サイドからドリブルでPAを攻略し、GKまでかわしかける。左中間にこぼれたボールを左SB大竹琉生(3年)が左足を振り抜き、最後はファーの小見が詰める形でスコアを動かした。

 埼玉栄にとっては痛恨の失点。個々の技術が高い昌平は、MF柴圭汰(2年)や日本代表FW鎌田大地を兄に持つMF鎌田大夢(3年)が少ないタッチでボールを動かし、小見が繰り返し相手の背後を狙うなど2点目を狙って仕掛けを繰り返す。だが、埼玉栄は可能な限りDFラインを高くしながら、ディフェンシブボランチのMF渡邊大祐(3年)やMF桑田祐輔(2年)らが中央の守りに人数をかける形で相手の得意なパス交換、ドリブル突破を防ぎに行く。そして井上、左SB中谷隼(3年)のロングクロスやCB久志本大地(3年)の好フィードから攻め返した。

 そして24分、縦パスに反応した10番FW大倉良太郎(3年)が、PAでDFと競りながらわずかに前に出て右足シュート。ポストを叩いたボールを「最初に1点取られて、もう1点取られる前に決めないと試合の流れが昌平に行ってしまうので、絶対に決めてやろうと思っていました」というMF藤巻大世(3年)が1タッチでゴールに押し込み、同点に追いついた。

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