[関東大会予選]埼玉栄は初戦18発の昌平相手に守りからリズム。元CBのボランチ・渡邊はリベンジ成功:埼玉
ゲキサカ / 2019年4月15日 10時22分
[4.14 関東大会埼玉県予選2回戦 昌平高 2-3(延長)埼玉栄高 昌平高G]
埼玉県新人戦4試合を25得点無失点で優勝している昌平高の攻撃は強烈だった。埼玉栄高は相手のサイド攻撃とセットプレーから2失点。それでも、前日の1回戦で18得点を挙げている強敵の得点を最小限で封じたことが勝利に繋がった。
埼玉栄が警戒したのは相手の中央からの崩しとドリブル突破。4-2-3-1システムの両翼の選手が中央に絞って仕掛けてくる。そのため、埼玉栄は中央をコンパクトにし、距離感よく守ることを目指した。
幾度も上げられていたクロスをCB久志本大地(3年)やCB石束駿典(3年)が根気強く対応。また、この試合では、MF桑田祐輔(2年)とともに中盤の底の位置に入った守備的ボランチMF渡邊大祐(3年)の存在も大きかった。
元々CBだった渡邊は「そんなに足元ないんで、(稲垣忠司)監督とかは、守備のところで僕を使ってくれていると思っている。自分の長所を出そうと思っていた」。ポジショニング良く守っていた渡邊は、相手が抜け出しかけたところで身体を投げ出して止めたり、競り合いでも強さを発揮した。
相手のキーマンであるFW大和海里(3年)やMF須藤直輝(2年)に突破を許しても食らいついた。特に大和は彼らの脅威に。渡邊もその対応に手を焼いていたが、「足速いですし、ドリブル上手くて抜いた後に前に入ってくるので、飛び込まないように注意して、でもボールがちょっと出たところはスライディングとか隙を狙っていましたね」と対応。相手のボールタッチが大きくなったところでボールに触り、簡単にはシュートを打たせなかった。
彼にとって昌平戦はリベンジの舞台だった。「1年生の時にキャプテンが怪我して、その代わりに出て0-3で敗れてそのリベンジをしたいと思っていた」。今回も2点を奪われたが、見事にリベンジ達成。準々決勝以降も守備でチームにリズムをもたらし、勝利に貢献する。
(取材・文 吉田太郎)
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