関川郁万が燃えた45分間の“競争”「競り合いたいな、逃げてるな」
ゲキサカ / 2019年4月18日 3時47分
[4.16 練習試合 U-20日本代表 1-1 全日本大学選抜]
追加招集は青天の霹靂だった。DF関川郁万(鹿島)は前日、DF角田涼太朗の負傷離脱を受け、U-20日本代表の千葉合宿に合流。約1年9か月ぶりとなる世代別代表の活動とあって、自身も驚きの招集だった。「全然意識していなかった。U-20W杯の対戦相手を聞かれてもどこかも分からなかった」というほど、日々の練習に集中していた。
この日、全日本大学選抜との練習試合には2本目の頭から出場。対戦相手にはMF宮本優太(流通経済大2年)ら流通経済大柏高OBの姿があり、鹿島内定FW上田綺世(法政大3年)とのマッチアップもあった。世代屈指のエアバトラーは「綺世くんと競り合いたいな、逃げてるなと思っていた。もっとこっち側に来てほしかった」と冗談交じりに話した。
U-20W杯のメンバー発表を5月上旬に控え、これが最後の合宿だった。「この45分しかなかったですけど、自分がどれだけミスなく、失点しないかを考えながら試合に臨みました」。大きなアピールの場となった“競争”を楽しみ、押し込まれた45分間を無失点に抑えた。
センターバックのコンビを組んだDFリーダーの橋岡大樹(浦和)も「関川選手はヘディングも球際も強い。十分通用すると思った」と印象を語る。チームを離れた場で急きょ与えられた実戦。自身もつかんだであろう手応えを「鹿島のスピードに慣れてきたと感じた」と表現した。
「代表合宿があっても何があっても、自分はレギュラーを取るつもりで鹿島に来た。そこはブラさずにいきたい」(関川)。出場停止でDF犬飼智也とDF町田浩樹を欠くため、24日に行われるACL慶南戦の出場が濃厚。J1リーグよりも先にアジアの舞台でプロデビューが迫っており、“最終選考”はまだ続いている。
(取材・文 佐藤亜希子)
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