“旬”の17歳斉藤光毅、同世代は原動力「建英もいる、頑張れる環境」
ゲキサカ / 2019年4月17日 16時45分
[4.16 練習試合 U-20日本代表 1-1 全日本大学選抜]
プロの世界で花開いている“旬”の世代だ。U-20日本代表MF斉藤光毅(横浜FC)の成長が著しい。17歳と52歳、FW三浦知良との同時先発が実現したように、昨季から35歳差2トップは注目を浴びてきた。若き至宝ゆえに、キングとの年齢差は話題を呼んできたが、自らはサッカーに集中し、着実に力をつけてきた。
千葉合宿合流を前に次のステージに上った。3日のJ2第7節愛媛戦で17歳7か月24日という若さでプロ初ゴールを記録。続く7日の第8節福岡戦でプロ初先発&フル出場。そして14日の第9節大宮戦と、直近2試合連続でフル出場を果たし、その足で合宿に合流した。疲労の影響で練習試合の出場時間は限られたが、鋭い仕掛けは光った。
プロの世界で17歳が台頭している。MF久保建英(FC東京)の存在は同年代に大きなモチベーションを与えてきた。2001年生まれのトップランカーは今季、J1で著しい成長ぶりを示し、J2では斉藤がその活躍に続いている。MF松岡大起(鳥栖U-18)がJ1で定位置をつかむなど、“旬”の年代。早生まれのFW西川潤(桐光学園高)も特別指定選手としてC大阪デビューを果たし、U-20W杯メンバー入りをかけたサバイバルレースに参戦している。
「建英もいるし、J1で試合に出ている選手もいる。頑張れる環境は整っています。刺激になっているし、危機感は常に持っている。ポジティブに捉えて高め合っていきたい」
U-20日本代表は“飛び級”招集だが、実力でチームの主力に躍り出た。最年少で臨んだ昨年10月のU-19アジア選手権で3試合連続ゴールを記録し、ポーランド切符獲得に大きく貢献。2学年上の選手たちが主体となる競争に食い込んでいる。もっとも、2年後開催のU-20W杯にも出場資格があるが、「今大会にこだわるか?」と聞くと、「もちろんです」と力強く言った。
「年齢は関係ないと思っている。実力があれば入れるし、実力がなければ落とされる厳しい世界なので、どんどん上のステージに行きたい」。海外挑戦も見据える17歳。本大会で力を発揮すれば、世界に“見つかる”可能性もあるだろう。メンバー発表は5月上旬。「まずはメンバーに入れるようにJリーグで活躍したい」。残された時間に集中し、世界の舞台に挑む。
(取材・文 佐藤亜希子)
●U-20ワールドカップ2019特集ページ
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