悔しさがエネルギーに。青森山田の注目レフティー武田、欧州最終戦で「出たら点獲ってやろうと思っています」
ゲキサカ / 2019年4月22日 15時37分
暫く味わっていなかったような悔しさがエネルギーになっている。MF武田英寿(青森山田高3年)は、昨年度の選手権で青森山田高(青森)の日本一に貢献。今年に入って青森山田の新チームで10番と主将を任され、U-18日本代表に初招集されている世代屈指のレフティーは、日本高校選抜でも有力な先発候補として活躍してきた。
国内最終合宿のVONDS市原戦、そして欧州遠征初戦のユトレヒト(オランダ)戦といずれも先制ゴール。結果も出して“本番”のデュッセルドルフ国際ユース大会を迎えただけに、予選リーグ4試合で先発フル出場1試合、試合終了間際からの出場が1試合に終わっている現状に悔しさを隠さない。
「攻撃の部分で(朝岡隆蔵)監督が考えているポジショニングというのは自分の中でも結構やれてきているのはありますし、自分のチームとかではあまり点を獲れていないですけれども、ここ(高校選抜)に来て点を獲れている。こっち来ても点を獲りたいと思っていた」。
ポジションを争うFWバスケス・バイロン(青森山田高→いわきFC)やFW宮崎純真(山梨学院高→甲府)が、欧州相手に推進力や強さを発揮しているが、武田には別の持ち味がある。技術レベルの高さやアイディアの部分を評価されることも多い武田だが、本当の武器は質の高いポジショニング。「自分としてはスペースを見つけてフリーで受けることができているから、楽にプレーできているだけという感じでやっている。特別止めて蹴るが上手いというよりも、ポジショニングでやろうという考えです。ボールを回すところは考えながら、そこで相手を上手く引き出したり、剥がしたりということをやっています」。
フル出場したブレーメン戦ではチーム唯一のゴールに絡んでいる。0-3の後半終了間際、バイロンからのパスがわずかにズレたが、武田は距離を詰めてきたDFの内側を通す形でWB 豊島基矢(青森山田高→順天堂大)へパス。これで余裕を持って前を向いた豊島のマイナスクロスからバイロンがゴールを決めた。
この試合ではGKのファインセーブに阻まれたものの、高い壁の下側を狙う左足FKでゴールを襲い、左サイドから個人技でDF2人をかわすシーンも。特に前半は上手くボールを引き出して攻撃にリズムを生み出していた。だが、前半20分に先制されたチームは失速。武田にとっては、守備面で欧州と国内との差を感じる試合になった。
「守備のポジショニングの部分で日本とぼかす(パスコースを切る)距離が違ってきて、あえてそこに出させてから追おうと思っているけれど、相手が速くて逃してしまっていた」。一度リズムを崩したチームのビルドアップも終盤まで好転しなかったことで完敗。宮崎、バイロンが欠かせない存在になっているだけに、武田は出番を増やせていない。当初、先発落ちから切り替えられていなかったことは確かだが、現在非常にモチベーション高く、再びチャンスを得られればその悔しさを結果で晴らすつもりでいる。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
[MOM4761]青森山田DF山口元幹(3年)_攻撃的なボランチがCBで奮闘中。カバー、“ゴールを隠す”、空中戦でも期待に応えて無失点勝利
ゲキサカ / 2024年7月8日 13時47分
-
“8か月ぶり”の『We are green』。青森山田が“山田らしく”守り勝ち、涙と笑顔の今季ホーム戦初白星!
ゲキサカ / 2024年7月7日 21時6分
-
[MOM4759]尚志MF大内完介(3年)_京都MFの助言で前向きに。復調の「点を取れる」レフティーが2試合連続決勝点
ゲキサカ / 2024年7月6日 23時58分
-
[MOM4758]川崎F U-18MF楠田遥希(2年)_大一番で口を衝いた「無意識の檄」。進境著しい新米センターバックが好守備で勝利に貢献!
ゲキサカ / 2024年7月3日 7時35分
-
J1初ゴール→殊勲同点弾…青森山田卒“柏木の後継者”が躍動 覚醒気配で「今後のスタメン候補」
FOOTBALL ZONE / 2024年6月23日 19時10分
ランキング
-
1オリンピアンの大甘同情論に透ける「特権意識」…血税注ぎ込まれているだけに厳罰必至の当然【体操女子・宮田笙子 飲酒喫煙でパリ五輪辞退の波紋】#2
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月20日 9時26分
-
2【体操】宮田笙子 五輪辞退に同情も…危機管理専門家「昔はよくあったは通用しない」
東スポWEB / 2024年7月20日 6時8分
-
3MLBオールスター〝ひどすぎる国歌斉唱〟が大炎上 女性歌手に非難殺到「耳から血が出ました」
東スポWEB / 2024年7月16日 19時22分
-
4《19歳飲酒・喫煙でパリ五輪辞退》体操女子・宮田笙子の実家は「400年以上の歴史を誇るお寺」エースが抱えていた「精神面での課題」
NEWSポストセブン / 2024年7月19日 18時10分
-
5吉田正尚が大谷翔平&山本由伸と再会「すごくいい雰囲気だな」 後半戦初戦9回に1安打
スポーツ報知 / 2024年7月20日 14時31分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください