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[関東大会予選]伝統校・武南が7年ぶりV!浦和東を延長戦で振り切り、埼玉タイトル奪還!

ゲキサカ / 2019年4月29日 23時50分

 武南は内野監督が「どうやってこじ開けるか考えていた。でも、(浦和東の)修正が早くて、スペースを与えてくれなかった」。後半開始から投入した“切り札”MF矢地柊斗(3年)が左サイドから仕掛け、清水を右SBに移行して起点をサイドに持っていくなど工夫を加えながら攻めた。そして、ゴール前のシーンもつくったが、攻撃がやや個人頼みになってしまい、加えて浦和東の粘り強い守備の前に1点を奪うことができない。

 徐々にオープンな展開になる中で浦和東もチャンスの数を増やす。32分、大澤が右サイドで2人をかわしてシュートへ持ち込み、アディショナルタイムには松本のヘディングシュートと大澤の右足シュートが武南ゴールを脅かした。だが、今大会無失点の武南はCB{8宝満朋矢}}(3年)や大型GK渡辺海斗(3年)を中心に得点を許さない。

 互いに譲らないまま、試合は延長戦に突入。武南は7分にFW大谷が抜け出しから強烈なシュートを枠に飛ばすが、浦和東はGK川村龍世(2年)がファインセーブで阻止する。浦和東の堅守をこじ開けられずにいた武南だが、この日12本目のシュートでついに1点をもぎ取った。

 延長前半アディショナルタイム、武南は清水が右サイド後方からFKを蹴り込む。これをニアの矢地が頭でそらす。相手の小さなクリアが矢地の元へ。これをコントロールした矢地が右足を振り抜くと、強烈な一撃がゴール右隅を破り、待望の先制点となった。両手を広げて走る矢地中心に武南イレブンが喜びを爆発。攻め続けて1点をもぎ取った武南は残り10分間、巧みに時間を使いながら逃げ切り、埼玉県のタイトルを奪還した。

 試合後、選手たちはロッカールームで大山前監督に優勝報告。81年度選手権で武南に日本一をもたらしている名将からは「1位で行くのと2位で関東行くのは全然違う」と言葉をもらったという。12年のインターハイで全国準優勝し、翌13年も埼玉1位としてインターハイに出場している武南だが、その後は県内トーナメントでも無冠。それだけに青野は「最近は(県大会でも)ベスト8とかで止まっていた。悔しい気持ちがあった。絶対に優勝してインハイも選手権も行くぞという気持ちでやっている。慢心せず、自分たちは新人戦1回負けだった。チャレンジャーの気持ちでやりたい」と力を込め、ゲーム主将の左SB安野天士(3年)も「素直に嬉しいですけれども、ここから関東大会とかあるので、ここで満足せずに自分たちのサッカーをやれれば良いと思います」と誓った。復活Vを素直に喜んだイレブンだが、伝統校の目標はまだまだ先にある。

(取材・文 吉田太郎)

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