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[MOM606]立正大FW人見拓哉(4年)_強豪校から声がかからなかった“無名FW”が2戦連続ハット

ゲキサカ / 2019年5月4日 18時32分

2戦連続となるハットトリックを記録した人見

[5.2 関東大学1部第4節 順天堂大0-3立正大 浦安]

 創部以来、初となる関東1部リーグ昇格をはたした立正大が好調だ。

 開幕戦では昨年度王者の早稲田大を3-1で下して鮮烈な“1部デビュー”。第2節で初黒星を喫したものの、第3節では専修大に4-0で勝利し、続く第4節でも3-0で順天堂大を退けた。

 4試合を終えて3勝1敗の勝ち点9、11得点2失点は“1部新入生”としては十分すぎる好成績といえるだろう。

 そんな好調・立正大のエースとして、2試合連続のハットトリックを達成したのがFW人見拓哉(4年=矢板中央高)だ。2度のハットトリックは、奇しくも“平成最後のハットトリック”と“令和最初のハットトリック”にもなった。

 足元の技術もさることながら、ゴール前では冷静な判断力が光るストライカーだ。

 この日の1点目は「相手が自分たちの深さに対してラインを下げたところに、右SBの鈴木(康孝・3年=矢板中央高)がボールを入れてくれた」と全体を見渡す視野の広さを活かし、絶好のポジショニングに飛び込んだ。2点目は局面での確かな判断力と技術で奪ったゴールだった。一度GKとの1対1を制したあと「GKがゴールのほうに戻るのが見えたけれど、逆サイドにはDFのカバーがなかったので」と、即座に切り返してゴールネットを揺らした。3点目はFW見原慧(4年=新潟西高)が相手のハンドを誘って獲得したPKだったが「3点目を取りにいけ、と譲ってくれました」。エースへの絶対的な信頼感が、2試合連続ハットトリックという偉業の達成につながった。

 実は前節の3得点は大学に入ってはじめてのハットトリック。それどころか「高校時代にも、公式戦でハットトリックをした覚えがない。1年生のときのLookie Leagueの開幕戦、高校2年のときの練習試合くらい」だと笑う。

 そもそも「高校時代は、いつも試合に出られるような選手ではなかった」という。高校卒業時に関東リーグに所属する大学から声がかかることはなく、悩んだ末に、高校のひとつ上の先輩である関岡亮太がいる立正大を選んだ。

 入学当時の立正大は東京都1部リーグ所属。しかも人見はトップチームに入ることすらできなかった。それでも関東2部リーグに昇格した2年時に、自身もトップチームに“昇格”すると「今度は1部に上がって、高校時代のチームメイトと対戦したい」という“プラン”を心に描くようになった。そのプラン通り、昨年には見事1部昇格をはたし、今季は1部の晴れ舞台に立った。

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