[MOM609]筑波大MF池谷祐輔(2年)_背水の陣
ゲキサカ / 2019年5月6日 23時57分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.6 関東大学L1部第5節 筑波大1-0順天堂大 柏の葉]
試合前に小井土正亮監督からハッパをかけられていたという。筑波大は開幕から4戦で10得点を記録。4得点を決めたFW森海渡(1年=柏U-18)を筆頭にFW三笘薫(4年=川崎F U-18)、FW犬飼翔洋(4年=中京大中京高)、MF加藤匠人(2年=柏U-18)の攻撃陣ですべてを決めていた。
ただ攻撃陣の中で蚊帳の外の選手もいた。今季よりトップ下で出場するMF池谷祐輔(2年=川崎F U-18)は得点、アシストともにゼロ。試合前には指揮官に「次はないぞ」と言葉で気合を注入されていた。まさに背水の陣だった。
だが神様は見ていた。チャンスがやってきたのは後半2分、左サイドを三笘とMF渡邊陽(3年=浦和ユース)のコンビで崩すと、マイナスクロスが池谷の足もとに入る。「自分は上手く合わせるだけだった」というように左足で冷静にコースに蹴り込んで、今季初得点を奪った。
トップ下でのプレーは今季より取り組んでいる。川崎F U-18時代も含め昨年までボランチを主戦場としていたが、攻撃意識の改善を求める指揮官にトップ下への転向を提案された。本人も「得点とかアシストに関する貪欲さは増してきた感じ」とプラスに捉えて貪欲に取り組めているという。
昨季はリーグ戦15試合に出場。がむしゃらにプレーし、先輩からポジションを奪う立場にいたが、今季は早くも逆転現象が起きようとしている。1年生にMF岩本翔(1年=G大阪ユース)が入学。トップ下を主戦場とする選手で、開幕からベンチ入りを続ける逸材だ。
池谷も「攻撃のクオリティの部分」で感心することが多いと素直に“敗けている部分”を認める選手。ただ「そこで負けていたら先輩として情けない」と経験値で勝負するつもりで、「いい関係で切磋琢磨出来ている」と意識を十分に強めている。
中でもエースとの経験値はかけがえのないものだ。2学年上の三笘とは川崎フロンターレの下部組織時代から一緒にプレー。「あの人のドリブルは今まで見たことがないクオリティ」と常に一目置く先輩で、池谷の筑波大進学にも大きな影響を与えたという。「何となくこうしたんだろうなというのは分かる」と阿吽の呼吸を作り上げてきた自負もある。
「自分も薫君のドリブルに匹敵するくらいの何かを身につけたい」。今はついていくのは必死ですが、あの人が上を目指すことで刺激になります。目標は高く、アシストとゴールで合わせて2桁行けるように頑張りたいです」
(取材・文 児玉幸洋)●第93回関東大学L特集
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
[9月26日 今日のバースデー]
ゲキサカ / 2024年9月26日 6時0分
-
プロ注目GK佐藤瑠星が奮闘も…筑波大は攻撃陣が苦戦、U-19日本代表選出MF廣井蘭人「悔しいという思いしか」
ゲキサカ / 2024年9月13日 22時12分
-
「ゼロで乗り切ったことが勝因」GK入江ら奮闘、筑波大が早稲田大の攻勢に苦しみながらも内野航太郎のゴールで3年ぶり4強入り
ゲキサカ / 2024年9月11日 11時36分
-
森保J、中国戦出場全16選手「パフォーマンス査定」 伊東&久保が“満点評価”…唯一のアピール不足は?
FOOTBALL ZONE / 2024年9月6日 6時30分
-
[MOM974]筑波大FW小林俊瑛(2年)_「筑波には俺もいるぞ」反骨心むき出しのヘディング決勝弾
ゲキサカ / 2024年9月4日 23時7分
ランキング
-
1新庄監督、来季続投は「ビジョン浮かんでこない」 まずは下克上での日本一へ全力
Full-Count / 2024年9月26日 22時9分
-
2日本ハム、新庄政権で初CS進出 清宮がV弾…逆転勝ちに球場熱狂、6年ぶりAクラス
Full-Count / 2024年9月26日 20時55分
-
3“生きる伝説”が引退「ついにこの日が」 歴代最多576試合…決断に衝撃「時代が終わる」
FOOTBALL ZONE / 2024年9月26日 14時30分
-
4錦織圭「完売ですって言われて、ちょっとドキッとして緊張が巡った…」チリッチ討ちの有明で爆笑あいさつ
スポニチアネックス / 2024年9月26日 22時7分
-
5大興奮の大谷翔平…横のコーチにファン注目「首が心配です!」 見せた気迫の雄たけび
Full-Count / 2024年9月26日 19時23分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください