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[関東大会予選]5発逆転の國學院久我山が堂々の東京制覇!夏、秋も「東京のチャンピオンに相応しいチームに」

ゲキサカ / 2019年5月22日 21時32分

 だが、國學院久我山は左SB山本献(3年)が「前半終わった時にまだそんなに焦るほどじゃないって。自分たちは得点力があるから、そこは自信を持って攻撃すれば逆転できるんじゃないかという気持ちでやっていました」と振り返ったように、慌てない。

 そして後半2分、左中間から斜めにボールを運んだMF福井寿俊(3年)がPAのMF大窟陽平(2年)へ斜めのパス。これを大窟が1タッチで中央へ折り返すと、山本航が右足でゴールに流し込んだ。さらに4分には右CKから保野が決定的なヘッド。だが、東久留米総合は柳田がゴールライン上でクリアすると、カウンターなどからシュートチャンスを作り出す。9分には右クロスから岡田が決定的なヘッド。だが、これは國學院久我山GK鈴木哉眞人(2年)がファインセーブで弾き出した。

 互いに持ち味を出し合った好ゲームは、國學院久我山が攻め勝った。16分、福井がPAへ出したループパスに反応したMF田中琢人(2年)が絶妙トラップからシュート。このこぼれ球を山本航が1タッチで押し込んで逆転に成功する。さらに20分には、大窟からのパスを右サイドで受けた戸坂がカットインシュートを逆サイドのネットに沈めて3-1。後半、負傷交代が続いた東久留米総合は3失点後、落胆の色が出てしまった。

 27分に東久留米総合MF柳田の右足FKがポストを直撃。その直後に國學院久我山は山本献が左サイドからのCKを右足で直接決めて3点差とする。セカンドボールを回収し続けた福井や保野、CB加納直樹(3年)を中心に落ち着いた守備を見せていた國學院久我山は試合終了間際にも大窟のスルーパスからFW藤原樹生(3年)がゴールを狙い、最後はこぼれ球を福井が沈めて後半のゴールラッシュを締めた。

 後半に関しては國學院久我山・清水恭孝監督も「らしさも出たと思う」と認める戦いぶり。前半は攻撃の先の流れを読まず、動きを止めてしまう選手がいたが、後半は「3手4手先の人間を活用して、となっていた」(清水監督)。両ワイドの突破力にやや頼りがちになってしまう部分や守備の課題はあるが、それでも現時点で「東京のチャンピオンに相応しい」戦いだったことを評価した。

 期待の世代が堂々の東京制覇。ただし、清水監督はインターハイ予選、選手権予選で「チャンピオンに相応しいチームになれるかどうかはこれから」という。すべては彼らの努力次第。今大会不参加だったプリンスリーグ関東勢の帝京高や、今大会準決勝で延長戦の接戦を演じた関東一高、東久留米総合などのライバルを再び上回らなければならない。

 選手たちにはその覚悟がある。山本航は「これから夏に向けて準備期間がありますし、他のチームも伸びてくると思うので、インターハイ予選でも差を見せて勝って、『やっぱり久我山は強いな』と言われるようにこの1か月半、インターハイまで準備してタイトルを取りたいです」と気を引き締め、山本献も「この大会とインハイの予選は雰囲気もプレッシャーも全然違うと思う。しかも、自分たちはシードでベスト8からで2回勝てば全国に行けるんですけれども、相手も勢いづいてくるし、もっと厳しい戦いになると思う。そこをしっかりと勝ち切ることができるかどうか。色々なところを詰めていきたい」と語った。まずは関東大会で優勝にチャレンジ。そして夏の東京チャンピオンに相応しいチームになってインターハイ予選で2冠を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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