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“奇跡”に涙のトッテナム指揮官、レアルの正式オファーを断っていた

ゲキサカ / 2019年5月9日 10時27分

トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督

 クラブ史上初の偉業を成し遂げたトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は昨夏、かねてより噂のあったレアル・マドリーからのオファーを断っていたようだ。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)準決勝第2戦を前に行われたスペイン『エル・パイス』のインタビューで明かしている。

 R・マドリーは昨夏、欧州CLで前人未到の3連覇に導いたジネディーヌ・ジダン監督が退任。最終的にはスペイン代表監督を辞任することになったジュレン・ロペテギ監督が後を継いだが、その前段階でポチェッティーノ監督に正式なオファーがあったという。

「どの夢もリスクはあるし、最も大きなクラブということで困難な状況だった。そして私はノーと言わざるを得なかった。それは途方もない決断だった」。ポチェッティーノ監督は直前にトッテナムとの契約を結んだばかり。「何もできないと感じた」と明かした。

 トッテナムのダニエル・レビー会長は契約解除の話には乗らず、R・マドリーの監督に就任するためには一方的な契約破棄をするしかなかったが、「そのように振る舞うことはできなかった」というポチェッティーノ監督。「それは私の価値観ではない。クラブが約束を守らない監督と契約するかい?」と思いを語っている。

 欧州CL準決勝アヤックス戦では2戦合計スコア0-3という窮地から奇跡的な形で勝利し、クラブ史上初のファイナルに進出したトッテナム。試合後には涙も見せた指揮官の決意がなかったとしたら、今季の躍進は果たせなかったかもしれない。
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