“日本のプリンス”山田康太が起死回生の同点弾「気付いたらボールが入っていて」
ゲキサカ / 2019年5月30日 10時37分
[U-20W杯グループB第1節 U-20日本代表 1-1 U-20エクアドル代表]
“ハマのプリンス”が世界大会で値千金のゴールだ。U-20日本代表はU-20南米選手権を制した難敵エクアドルに攻め込まれる展開が続いたが、1点ビハインドの状況でMF山田康太(横浜FM)が起死回生の同点ゴールを陥れた。
代表常連だった山田は影山雅永監督の信頼を勝ち取り、目標だった今大会のメンバーまで生き残った。昨年のU-19アジア選手権はボランチの控えに甘んじだが、大事なW杯の初戦で任されたのは左サイドハーフ。2日前の非公開練習で先発を知り、「正直すごい気持ちも高ぶっていて、本当に興奮が抑えられないくらいで迎えた」という。
後半23分、FW田川亨介(FC東京)が競ったボールにMF伊藤洋輝(名古屋)とMFホセ・シフエンテスが反応。これが浮き球となってゴール前に向かうと、FW宮代大聖(川崎F)とGKモイセス・ラミレスが交錯。こぼれ球に走り込んだ山田が右足ボレーで狙うと、相手DFに当たってコースが変わったボールがゴールマウスに吸い込まれた。
「本当にボールだけを見ていて、周りの状況があんまり分からなくて。気付いたらボールが入っていて、という感じでした」。勝利を目指し、無我夢中で叩き込んだゴール。「ミートは意識して、本当に決めないといけない状況だったので、そういう“ゾーン”じゃないですけど、いい集中だったかなと思います」とうれしそうに振り返った。
ワールドカップでU-20日本代表“1号”となるゴールを挙げ、日本に勝ち点「1」をもたらした。南米王者に苦しめられたものの、このゴールがチームを勢い付け、決死のドロー。檜舞台でインパクトを残した“日本のプリンス”は「次は決勝点だったり、勝てるゴールでみんなでたくさん喜びたいなと思います」としっかりと次戦を見据えた。
(取材・文 佐藤亜希子)
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