“川崎の大砲”宮代が2発発射!! 「苦い思い出」から一転、最高の19歳バースデー弾
ゲキサカ / 2019年5月27日 5時26分
[5.26 U-20W杯グループB第2節 U-20日本代表 3-0 U-20メキシコ代表]
“川崎の大砲”が狙い通りのバースデー弾だ。U-20日本代表FW宮代大聖(川崎F)がチームを勝利に導く2ゴール。「誕生日に得点できたのはうれしいし、今後につながる」。ロッカールームで選手たちに祝福され、影山雅永監督も「誕生日に点を取るなんて最高ですよね、勝利で祝ってもらえる。良いなあ〜なんて思いました」とヒーローを称賛した。
「自分の中でも結果を出したい気持ちは強かった。2得点できたというのはポジティブに捉えていますけど、その他に修正する部分は多々あったのでそれは次につなげたい」(宮代)
前半21分だった。左サイドのDF鈴木冬一が入れたクロスは相手に跳ね返されたが、クリアボールに反応したMF藤本寛也(東京V)がダイレクトで裏に浮き球を配給。「空中のボールで亨介くんが競ってくれたので、その背後は狙っていた。ファーストシュートで決め切れたのは良かった」。浮き球に競ったFW田川亨介(FC東京)を越えたボールに反応し、左足で仕留めた。
試合の流れを左右した価値ある先制ゴール。後半7分に田川が決めて2点差にリードを広げると、宮代は後半32分にもスルーパスで抜け出し、DFをかわして冷静に1対1を制した。メキシコ戦前日、「誕生日に点を取りたい気持ちはありますが、それで空回りしても意味がない」と冷静に話していたが、最高のシナリオを実現した。
ちょうど1年前、18歳の誕生日は日本クラブユース選手権関東予選の町田ユース戦に出場。2-3で迎えた後半アディショナルタイムにPKキッカーを務めたが、GKに止められて失敗。「あまりいい誕生日じゃなかったですね。苦い思い出」という昨年とは一転、W杯の舞台で結果を残した。
2017年秋のU-17W杯はPKを含む大会2ゴール、昨秋のU-19アジア選手権は4ゴールと、日の丸を背負って結果を残してきた世代屈指のストライカー。自らのゴールで勝利を呼び込み、最高の形で19歳の誕生日を飾った宮代は「絶対に結果を出すという気持ちが強かった」という思いを、見事にピッチで表現した。
(取材・文 佐藤亜希子)
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