[MOM2877]京都橘MF佐藤陽太(3年)_指揮官絶賛の「ホンマに良い選手」。ゲームコントロールし、ゴールも
ゲキサカ / 2019年5月26日 8時27分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.25 インターハイ京都府予選準決勝 京都橘高 4-0 洛北高 太陽が丘球技場B]
「アイツがいなかったら、自分たちのサッカーができない。ホンマに良い選手」。京都橘高の米澤一成監督が欠かせない存在として名を挙げるMF佐藤陽太主将(3年)が、この日も攻守で存在感のあるプレー。目標とするゴールも決めてチームを京都決勝へ導いた。
前半は洛北高の高さを活かした攻撃とセカンドボールの回収に苦戦。相手に合わせたサッカーになってしまい、自分たちらしくボールを繋いで攻めることができていなかった。だが、後半は技術と走力も兼ね備えた佐藤中心に修正。4ゴールを挙げた。
佐藤は先制した直後の後半10分に貴重な2点目のゴール。相手CKのカウンターから一気に最前線まで駆け上がり、1タッチでシュートを決めた。「相手のCKから自分たちのカウンターに繋げて得点するというのは今週の練習からやってきたので、それが形になって結果で出たのは良かったです」と微笑んだ。
その後、佐藤はMF湊麟太郎(3年)のゴールも演出して1ゴール1アシストの活躍。シャドーの位置からボランチになったことで得点への意識が薄れていたというが、コーチ陣から指摘されて再びこだわるようになった。そのこだわりを府準決勝で表現。チームをプレー、ゴールで引っ張って勝利に貢献した。
主将としての意識も変わったという。1年時から主軸を担ってきたMFは、誰もが認める存在。だが、4月頃は「ただ、キャプテンをやっているだけ」の時期があった。それをゴールデンウィークに指摘され「自分もやっているだけじゃダメと気づいて、自分も変わって、インターハイ予選は苦しい戦いになるのは分かっているので、精神面でもプレー面でも自分が率先してやろうと思っています」と語る。
苦しい試合こそ、自分がスイッチを入れられる存在に。カウンターで長い距離を走り切ってゴールを決め、チームを大いに盛り上げた主将は今後も京都橘のために走り、身体を張る決意だ。
インターハイでの活躍次第では将来の可能性広がりそうだが、「まずはチームのために走って、チームが勝つためにやりたいと思っています。得点にもこだわって、もっとチームを動かして、もっと自分が中心になってプレーしていきたいです」ときっぱり。主将はどんな試合でも、ブレずに自分の役割を全うする。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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