「判断するサッカー」で結果と育成を両立。高知が後半ATの決勝点で高知中央破り、7年ぶりV!
ゲキサカ / 2019年5月30日 11時43分
互いにショートパスを軸に、スペースを探して攻め合う見ごたえのある攻防戦に。高知中央はサイドを突かれるシーンが増えていたが、CB室屋すばる(3年)がインターセプトを連発するなど相手に決定的なシーンを作らせない。そして、後半8分にキープ力の高さと一発を備えたU-17ナイジェリア代表候補MFオタボー・ケネス(2年)を投入。室屋が負傷退場した後もCB三山皓大(3年)を中心に粘り強く守り、ケネスも交えたパスワークから相手の背後を狙うが、高知のDF陣はGK森亮太(3年)や林中心に堅く、得点することができなかった。
試合は0-0のまま後半アディショナルタイムに突入。高知は37分に大きな展開で相手を揺さぶり、右CKを獲得する。ここで吉尾が痛めている左足でキック。高知中央はGK杉浦渉平主将(3年)が勇気を持って飛び出し、パンチで弾いたが、これをPA外で構えていた楠瀬がコントロールから右足で撃ち抜く。ややアウトにかけたシュートがゴール左上隅を破り、待望の先制点となった。
右手を突き上げた2年生FWに白とスカイブルーのユニフォームが駆け寄って喜びを爆発。高知中央は再開直後のFKにGK杉浦が飛び込んだが、それを封じた高知が全国切符を勝ち取った。高知の吉尾が「個の力で言ったら他のチームに劣ると思うんですけれども、決断力や我慢するところはあると思っています」と分析する今年の高知。主将の林は勝利することと成長することの両方を表現できたことを喜んだ一方、「全国でも優勝という目標を持って全員でやっている。今日受け身になった時間があったので、自分たちがやりたいことをやって、相手にしたいことをさせない、主導権を握らせないサッカーをしたいです」と力を込めた。高知制覇はまだ通過点。選手は自分たちで考え、よりボールを支配して勝つチームになって全国に挑戦する。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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