岡豊が4-0で高知3位に!敗戦から切り替え、選手権へ向けて再スタート
ゲキサカ / 2019年5月29日 15時23分
[5.27 インターハイ高知県予選3位決定戦 岡豊高 4-0 高知工高 春野運動公園球技場]
岡豊(おこう)が快勝で選手権への再スタートを切った。令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)高知県予選は27日に3位決定戦を行い、岡豊高が4-0で高知工高に快勝。3位で大会を終えた。
前日の敗戦の悔しさからしっかりと切り替えた。岡豊は前日の準決勝で優勝校の高知高に0-4で完敗。インターハイ出場の夢は潰えたが、主将のMF片岡愛翔(3年)が「自分たちよりも上がいたので練習しないといけないと切り替えられた」と説明するように、モチベーションを持って3位決定戦に臨み、非常にエネルギッシュな戦いを見せた。
ゴールが決まれば、全力で喜び、CB溝渕竣矢(3年)が相手をブロックしてガッツポーズするシーンも。自分たちが取り組んできた判断しながら攻める部分やサイド攻撃などを発揮して4-0で試合を終えると、選手たちは両手を突き上げて勝利を喜んでいた。
山中丈典監督も「昨日(の高知戦)はやりたいことがやれなかった。(サイド攻撃や判断を大事にすることなど)やってきたことを出そうと。きょうはやっていて楽しかったと思う」と頷いていた。
試合は前半2分に岡豊が先制する。左サイドから縦に潜り込んだ片岡が中央へと折り返すと、FW藤本孝嵩(3年)が飛び込み、最後はファーサイドのMF廣光紀音(2年)が右足でゴールに蹴り込む。
対する高知工はボールに多く絡んでいたMF金子太河(3年)やMF山崎侑仁(3年)を中心としたポゼッション。ゆっくりと、攻撃を組み立て直しながらボールを前進させ、相手の背後を突くFW大原啓吾(3年)らがシュートまで持ち込もうとする。
一方の岡豊は左MF片岡がボールを落ち着かせてタメを作り、「アグレッシブに行ける」(山中監督)という高精度レフティー・左SB濱脇海都(3年)がスピードに乗って攻め上がって来る。相手のマークを外しながらボールを動かした岡豊は34分、左サイドから持ち込んだMF高橋海斗(3年)が強烈な右足シュート。これが相手GKのミスを誘って2-0とした。
その後もMF曽我部和希(3年)が右サイドからクロスバー直撃の右足シュートを放つなど攻める岡豊は後半12分、曽我部の展開から右ハイサイドまで上がっていたSB蒲原尚則(3年)が右足シュートを決めて3点目。高知工も交代出場のFW坂本明陽(3年)やFW松本晃次郎(2年)がゴールを目指したが、岡豊の集中力は切れない。迎えた28分、岡豊は片岡とのコンビで左サイドを駆け上がった濱脇がエンドライン際から折り返す。これを高橋が右足1タッチでニアに決め、快勝で3位の座を掴んだ。
就任5年目の山中監督に率いられる岡豊は昨年、県新人戦で優勝し、インターハイ予選でも決勝に進出した。98年度選手権に出場しているものの、近年はベスト8の壁を越えられずにいたが、昨年の躍進に続き、今年も3位。高知上位の力を証明した。
この日、再スタートを切った岡豊の目標は選手権での全国出場。山中監督は「個人のスキルを上げたい。タイミングや動き出しのことを言っている。質をもっと上げたい」と期待する。また、片岡は「ここから選手権へ向けて行きたい。まずは岡豊という名前は『おかとよ』とか、『おこう』とは読まれないので、『おこう』やと分かってもらえるように。常連になって常に上がって来れるようにしたい」。力を磨き、選手権に出場して岡豊の名を広める。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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