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選手権4強の尚志が染野延長V弾で福島10連覇!「真の強豪」になるための課題も

ゲキサカ / 2019年6月3日 0時30分

 尚志は27分にもドリブルで持ち込んだ染野が得意の切り返しから左足を振り抜いたが、学法石川DFがブロックする。身体能力と左足光るCB中川路功多(3年)やMF福田隼也(3年)らが学法石川の速攻を封じていた尚志だが、相手の分厚い壁を攻略できないまま、残り時間はわずかに。それでも後半31分、尚志はついにスコアを動かす。サイド攻撃のこぼれ球から小池が左足シュート。これをゴール前でコントロールした交代出場CB渡邉光陽(2年)が左足でゴールにねじ込んだ。

 後半終了4分前の先制点。尚志はこの1点を守らなければならなかったが、試合の締めにかかっていた後半アディショナルタイムに判断ミスからボールを失い、速攻を受けてしまう。学法石川はMF矢崎空(3年)のスルーパスのこぼれを拾ったFW清水大成(3年)が切り返そうとしたところでファウルを受けてPK獲得。学法石川はスタッフ、控え選手が膝を地について見つめる中で、清水が右足でゴールを破り、延長戦に持ち込んだ。

 延長戦で尚志は交代出場のMF今井聖士(3年)や染野が個で相手の守りを破って決定的なシュートを打ち込むが、ゴールマウスに弾かれるなど得点することができない。延長前半には染野が接触プレーで倒れ込むなど暗雲が立ち込めた。だが、したたかにゴールを狙い続けたエースが延長後半8分に決勝点。CKの流れから敵陣中央の菅野がPAにボールを入れると、DFと巧みに入れ替わった染野が頭で決勝点をねじ込んだ。

 尚志は、チャレンジャーとして全力で立ち向かってきた学法石川を退けて連覇を繋いだ。県内での強さを示したが、チームの甘さも出た試合について染野は「『このくらいで良いだろう』というのが、どこかにあったと思う。余裕を持ちすぎないで、丁寧に、丁寧に一つずつ練習からやっていければ、自ずと試合のプレーでも出てくると思う。意識してやっていければいい」とコメント。Jクラブ練習参加や年代別日本代表を経験してきたFWは、学んできた判断スピードや細部を、日本一を目指すチームに還元することを誓っていた。

 また、松本は「福島県内だったらブッちぎって勝たないといけないと思いました。全国へ向けて切り替えて、自分たちの目標は全国制覇なので、それへ向かってやっていかないといけない」。選手たちにとって理想形でもある昨年のチームのレベルに達することや、常に全国上位に位置する強豪同様の力を身につけることを目指して――。仲村監督は「全員が成長しなければいけない」。上手さと隙の無さを両立したチームになって、インターハイや選手権を迎える。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019

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