昨秋は残り3分、今回は残り2分で決勝点献上も、近づきつつある王者の背中。学法石川は今秋までに「どう詰めていくか」
ゲキサカ / 2019年6月3日 8時37分
[6.2 インターハイ福島県予選決勝 尚志高 2-1(延長)学法石川高 Jヴィレッジスタジアム]
昨秋の選手権予選は残り3分、今回は残り2分で決勝点を献上した。学法石川高は0-1の後半アディショナルタイムにFW清水大成が(3年)自ら獲得したPKを決めて同点に追いつき、延長戦に持ち込んだ。だが、延長後半8分に痛恨の失点。またも尚志高の前に屈し、準優勝に終わった。
この日は特に守備のハードワークを徹底。尚志のU-18日本代表FW染野唯月(3年)に食らいついたCB大津平嗣(3年)をはじめ、大会優秀選手に選出された右SB鴨志田紘武主将(3年)らが最後まで諦めずに身体を寄せて相手のシュートやラストパスの精度をわずかに狂わせていた。
「全国3位でプレミアリーグのチームが福島にいる」と稲田正信監督。そのチームに勝つために取り組んできたことを選手たちはしっかりと表現していた。そして成長株の187cmGK井浦拓磨(3年)が相手に計26本ものシュートを浴びながらビッグセーブを連発。ハイボールでも強さを発揮し、何度もチームメートたちの祝福を受けていた。
今年、プリンスリーグ東北に昇格した学法石川はその経験も力に強豪を苦しめた。稲田監督は「チームとして成長している」と認め、これから「この2、3分をどう詰めていくか」と口にしていた。プレミアリーグで戦うライバルはインターハイを経てまた進化を遂げてくるはず。それに負けない日々を過ごして選手権で王者に追いつく。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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