1年生だから、に逃げ道作らない青森山田MF松木。先制ヘッドなどで優勝貢献も「反省点の方が物凄く多かった」
ゲキサカ / 2019年6月4日 6時52分
[6.3 インターハイ青森県予選決勝 青森山田高 2-0 八戸学院野辺地西高 ダイハツスタジアム]
決勝戦で表現できたことについて問うと、「まず結果、得点ということと……実際言うと、そのくらいかなという感じですね」。青森山田高に先制点をもたらして勢いづけた1年生MF松木玖生は謙虚にそう振り返った。
前半2分に飛び出してきたGKの前に入って先制ヘッド。「たまたまあそこにいたのもあるんですけれども、セカンドを狙えと監督にも言われていたので上手くオフサイドにかからずにできたので良いと思います」というゴールを決めた後も、強度の高い守備で奪い返しに貢献。その後もチームのバランスを取ってスペースを埋めていた印象だ。
先輩のGK佐藤史騎(3年)は「1年生ですけれども凄く堂々としたプレーで左足を持っている (ボランチの)古宿が前に行く分、玖生で助かっている部分がある」と信頼感を口にする。この日はDF背後へ抜け出す動きも繰り返していたが、本人は大会を通じてボールロストが増えてしまっていたことを反省。「(大会を通して)反省点の方が物凄く多かった」と首を振っていた。
プレミアリーグEASTでもここまで6試合中5試合に先発して首位に立つチームの力になっている。ただし、ここでも自己採点は厳しい。「あまり上手く行っていない。ボールロスト、判断スピード、(ここまで1得点と)シュートも打てない。決定力が武器なので自分の長所を出せない」と感じている課題が次々と口をついた。1年生とは言え、名門の重要な戦力。1年生だから、ということに逃げ道を作るつもりも、甘んじるつもりもない。主力選手としてプレーで貢献することを目指していく。
この後は9日からU-16インターナショナルドリームカップ2019 JAPAN presented by 朝日新聞に臨むU-16日本代表に合流。ルーマニア、ナイジェリア、メキシコと戦う。「また違うポジションで左SBをやっているんですけれども、日本代表というプライドを持って、日本を背負っているので絶対に負けたくない」。世界相手に強みを発揮して、その経験を成長に繋げる。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019
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