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「一生頭から離れることのない場面」抜群だった菅原由勢が最後にミス

ゲキサカ / 2019年6月6日 9時12分

ピッチにしゃがみ込むDF菅原由勢(名古屋)

[6.4 U-20W杯決勝トーナメント1回戦 U-20日本代表 0-1 U-20韓国代表]

 敗戦後、U-20日本代表DF菅原由勢(名古屋)は最後までピッチから離れられなかった。

「ここで終わると思っていなかったというのが正直な感想ですし、僕はいろいろな思いを持ってこの大会に臨んでいたので、それが自分のミスから……。それを考えたら、何もできなかったというか、仲間の顔を見ることができなかったというのが正直なところだった」

 0-0で迎えた後半39分、相手ボールを奪った菅原がパスミス。左サイド高い位置でボールが渡ったMFチェ・ジュンがそのままクロスを入れると、193cmの長身FWオ・セフンが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。このプレーの前からチームにミスが続いたが、最後に痛恨の決勝点献上となった。

「正直、これから一生頭から離れることのない場面だと思うし、あそこでプレーの選択を変えられなかったのは僕自身のレベルの低さだと思う。チームの状況や時間帯も考えれば、外へ簡単に切るのでもよかったですし……考え始めたら止まらないですね」。チームを明るく盛り上げてきたムードメーカーは失意をにじませた。

 ただし、このミス以外は大会を通して抜群のフォーマンスだった。全4試合にフル出場。もともとミスが少なく、安定した対応で堅守を支え、チームを無敗突破に導いた立役者のひとり。1対1に粘り強く対応し、危機を察知して体を張ってきた。「すべてのことが起こり得るというのは想像していましたけれど、一瞬で終わってしまった」。不動の右サイドバックはあっけない幕切れに悔しさを噛みしめた。

(取材・文 佐藤亜希子)●U-20ワールドカップ2019特集ページ
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