3バックに手応えも課題も…シュート25本不発に長友「神様に聞きたい」
ゲキサカ / 2019年6月6日 4時38分
[6.5 キリンチャレンジ杯 日本0-0トリニダード・トバゴ 豊田ス]
もっと難しい試合になることを覚悟していた。森保ジャパンとしてA代表で初めて3バックを採用。左ウイングバックで先発した日本代表DF長友佑都は「3バックに対して、いいイメージがなかった」と率直に認める。「代表で3バックというのはザッケローニさんのときもやったけど、全然ハマらなくて、(当時は)僕も混乱していた」。アルベルト・ザッケローニ元監督時代、4-2-3-1と3-4-3の併用を目指し、何度か親善試合で3バックをテストするも、最後までチームとして機能しなかった苦い記憶があった。
だからこそ、「今日は難しい試合になると思っていた」が、「DFラインは集中していたし、みんなが相手の嫌がることをやっていた。(中島)翔哉と(堂安)律のところにいいボールが入っていたし、決められなかったことだけが大きな課題だった」と、守備ではほぼ相手にチャンスをつくらせず、攻撃でもシュート25本を浴びせた。
個人的には左シャドーに入ったMF中島翔哉を生かすポジショニングを意識した。「相手のサイドバックに僕を気にさせて、(中島)翔哉に付かせない。翔哉をフリーにすることが大事」。実際、特に前半はその中島から何度もチャンスをつくり、中島自身もシュート7本を打った。「言っても前は3枚しかいないから、個人で打開しないといけない。世界レベルで見ても(中島)翔哉はやれる選手だと思う」と、そのプレーを素直に称えた。
「前にプレッシャーをかけるのか、後ろが危ないから下がるのか、中途半端なポジショニングで相手を混乱させるポジションを取るのか。考えながらやっていたので、脳が疲れた。4バックは分かりやすい。自分のポジションに戻って守るだけなので。でも3バックのウイングバックは、僕らのポジションでチーム全体が狂うことになる」
試合全体をそう振り返った長友は今後のW杯予選に向けて「オプションを持っていることが間違いなく強みになる」と、3バック挑戦を前向きに捉えたうえで、結果として無得点に終わったことには「0点という結果は重く受け止めないといけない」と指摘。相手GKが好セーブを連発したとはいえ、W杯予選でも引いた相手を攻めあぐねる展開は容易に想像がつく。
決定力不足解消の方法を聞かれ、「神様に聞きたいぐらい」と苦笑いを浮かべた32歳は「根性論ではうまくいかない。精度を上げるための努力を一人ひとりがしないと。あれだけチャンスをつくって0点。クリスティアーノ・ロナウドだったりトッププレイヤーなら決めている。一人ひとりが厳しい環境でチャレンジしていくしかない」と力説した。
(取材・文 西山紘平)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
尚志は板垣大翔が先制ヘッド。左のミドル砲も備えるDFは「点を取れるウイングバックに」
ゲキサカ / 2024年7月16日 17時6分
-
なぜ森保ジャパンの「攻撃的3バック」は「モダン」なのか? W杯アジア最終予選で問われる6年目の進化と結果
REAL SPORTS / 2024年7月10日 2時34分
-
1試合で3ポジション変更のレア経験 苦悩の広島気鋭FWが“復活”…描いたヒーローへの軌跡【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年7月5日 8時30分
-
9連戦中に川村・野津田が移籍…ボランチ経験も重ねた広島23歳MF東俊希「次は僕が背負っていかないといけないという責任感が生まれた1か月だった」
ゲキサカ / 2024年6月30日 13時42分
-
川崎Fはマルシーニョ弾守り切れずドロー…WB起用の広島MF満田誠が復活の同点ゴール!!
ゲキサカ / 2024年6月29日 21時0分
ランキング
-
1【体操】宮田笙子のパリ五輪出場辞退 ダルビッシュ有との〝比較論〟が脚光「無期限謹慎を食らった」
東スポWEB / 2024年7月21日 18時17分
-
2「とにかく球団が怒っている」大谷翔平の“激怒”でフジテレビ局内は「自粛ムード」に
文春オンライン / 2024年7月21日 7時0分
-
3大谷翔平、サヨナラ好機で申告敬遠 土壇場で同点…勢い増す本拠地は大ブーイング
Full-Count / 2024年7月21日 11時2分
-
4KONOSUKE TAKESHITA、辻陽太を破り開幕戦突破「俺とオメエらじゃ見てる世界が違うんだよ」…7・20大阪全成績
スポーツ報知 / 2024年7月21日 7時15分
-
5大谷翔平、日本人3人目の米通算800安打 好機で2度の申告敬遠…ド軍はサヨナラ勝ち
Full-Count / 2024年7月21日 11時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください