1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM618]早稲田大FW加藤拓己(2年)_俺は消えてない

ゲキサカ / 2019年6月8日 1時11分

 スポーツ推薦で入学した経緯があることから、入部できないという事態だけは避けなければいけない。しかし部としてもいつまでも猶予期間を与えるわけにはいかない。そんな中で最終テストは5月上旬に定められることになった。

 日時が決まってからは、その日に照準を合わすことだけに集中した。テストまでの2週間は、同級生が集まって模擬ランをこなしてくれたのだという。

「本番ラストでもみんなが鼓舞してくれた。最後はすごく暑い日で、予報も暑かったんですけど、テスト開始の14時になったら曇りになって、すごく涼しくなった。1年間頑張ってきたツキがあったのかなと思った。最後は本当に苦しかったし、仲間の支えがなかったら最後入れなかった。だから最後の10本のラスト3本くらいはこみ上げてくるものもありました」

 そしてテスト合格後、すぐに出場機会がやってくることになる。プロ注目の選手でもあるFW武田太一(4年=G大阪ユース)が加藤と2トップを試した試合で膝を負傷。全治8か月の大怪我を負ってしまったのだ。

「私生活で何度もお世話になっている先輩。自分は練習の10分前くらいに寮でシャワーを浴びたりすることがあったんですけど、その時に学年のみんなよりも、太一君が一番最初に言ってくれた。正直、ライバルだと思っていますけど、現状を考えると、俺は太一君の分もやらないといけない。それを背負えるのは俺だけだと思っているので」

 ようやく始まった大学でのサッカー生活。目標はもちろんプロだが、今はチームを勝たせることだけに集中する。「僕自身1年間部員としてやれなくて、今年こうやって受け入れてくれた学年だったりチームに対して、自分が何が出来るかを考えたときに、試合に出てチームを勝たせることしかできないなと思っています。それが一番強いですね」。パワー自慢のストライカーは、まずは大学屈指の存在になることを目指す。

(取材・文 児玉幸洋)●第93回関東大学L特集

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください