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CPサッカー日本代表が7月6日開幕のワールドカップに急きょ、参戦へ

ゲキサカ / 2019年6月10日 20時27分

昨年11月、韓国パラリンピックセンターで戦った日韓戦でドリブルする浦辰大

 脳に障がいがある人がプレーする7人制サッカー、CPサッカーのワールドカップ(W杯、7月6日、スペインで開幕)に日本代表が急きょ参戦することが10日、わかった。当初参加を予定していたベネズエラが参加をとりやめたため、CPサッカーの国際統括団体であるIFCPFが代替国を探していた。

 CPサッカーの日本代表は2017年、アルゼンチンで開催されたW杯に出場し、16か国中16位に終わった。今回スペイン・セビリアで行われるW杯にむけ、昨年11月にイランでアジア予選が開催されたが、日本は現地の政情不安等もあり参加を見合わせた。したがってこの大会には本来、参加資格はなかった。CPサッカーの国際統括団体であるIFCPFは、予選を戦った日本以外の代替国をリストアップし、打診していたが、大会直前のオファーのため、参加に前向きな姿勢を示してくる国はなかった。そこで、予選に参加していない国の中ではランキング上位に来る18位の日本に白羽の矢が立った模様だ。

 日本CPサッカー協会は5月25~26日、埼玉・西大宮スポーツパークで強化指定選手選考会を行い、6月1日に2019年度の強化指定選手を15名選出したばかり。この段階でW杯出場の話は協会内部でも出ていなかった。その後、IFCPFから出場要請を受け、協会内部で急きょ話し合い、「世界の強豪と戦い、競技力を高められる貴重な機会になる」として出場に向けた準備をはじめた。選手の耳に入ったのは1週間前の6月3日。選手各自が所属先と相談し、現地に行ける選手13人を確定させて、IFCPFに「W杯出場」の返答をした。

 前回大会で主将をつとめたFP浦辰大はW杯終了後から健常者の社会人チームにも登録し、より高いレベルでボールを蹴りながら、もう一度、国際舞台で勝負できる舞台に備えてきた。浦は言う。

「世界で戦いたい、と強く思っていても動いてくださる人がいなければ戦えない。まずは協会や送り出してくれる所属先の方々に感謝したい。日本は世界からは『弱い』と見下されている感じがするので、この大会でその評価をこわしたいです」

 同じ組にはブラジル、イングランド、ドイツがいて、7月8日のブラジル戦で日本のW杯は開幕する。ブラジル、イングランドは常時世界3~5位を争い、ドイツもその両国に次ぐレベルにあり、相手に不足はない。日本代表はW杯を迎える前に1度も合宿はできないまま来月2日に旅立つが、この窮地で日本の意地を見せたい。   

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