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「挑戦」し続けたU-16日本代表、逆境跳ね除けてルーマニアにPK戦で勝利

ゲキサカ / 2019年6月13日 0時19分

 ルーマニアはネゴエスクとMFロメオ・ニタ(F.C.S.B.)の両翼が抜群の速さ。力の加えどころを心得ていた印象のルーマニアは、日本の寄せが甘ければショートパスを繋いでクロスまで持ち込んでくる。迎えた40分、日本は左サイドからコンビネーションで崩そうとしたが、相手にクリアされると、これがニタの足下へ。一気にPAまでボールを運ばれた日本は、切り返しからのシュートを決められて先制された。

 日本は山橋監督が「もうちょっと横幅を使いながら相手を揺さぶって中央のコンビネーションとかも使えれば良かった」という展開。ゴールを意識しすぎるがあまり、中央からの攻撃が増え、それを奪われてしまっていた。

 日本は後半開始から山崎と原に代えてボランチに三木仁太(G大阪ユース)、FWに勝島新之助(京都U-18)を投入。豊田を左MFへ移した。投入直後の勝島が相手の背後を強襲したほか、コンビネーションから河野が決定的なシュートを放つなど反撃。だが、相手DFの伸びてくる足やフィジカルの強さに苦戦した日本は組み立ての段階でのパスミスも増え、思うような攻撃のできない時間が続いた。

 それでも日本は攻め続ける。18分には中村と河野に代えて右MF東廉(清水ユース)、千葉を同時投入。攻めた一方、相手にセットプレーやカウンターからチャンスも作られた。だが、松木が対人守備の強さを発揮するなどDF陣が食い止める。

 そして、これから世界と戦って行く上で逆境を跳ね返す力も求められている03ジャパンは、1点をもぎ取る。33分、日本は山根の縦パスを受けた千葉が勝島とのダイレクトのワンツーにチャレンジ。リターンを受けて抜け出した千葉が左足で決めて1-1とした。

 自分たちの強みでチャレンジして奪った同点ゴール。日本は直後に豊田とMF大迫蒼人(FC東京U-18)を交代させる。すると、大迫が終盤にチームを活性化。エンドラインでボールを奪い返して決定機に繋げたり、突破力を発揮した。だが、日本は35分以降5度の決定機を迎えながらもシュートの精度を欠いて勝ち越すことができず。1-1のままPK戦に突入した。

 それでも、PK戦でGK高橋が相手の2人目をストップ。一方、先攻の日本は森田、大迫、千葉、勝島と決めて相手にプレッシャーをかける。すると、ルーマニア4人目のシュートがクロスバーを叩き、日本が勝利を決めた。

 山橋監督は「諦めずに、最後まで焦れずに同点にしてくれたのは良かったなと思いますし、PKもみんなが集中して決めてくれて、(PK戦勝利による)勝ち点2を取ることができて良かった」と微笑。最後までチャレンジし続けた日本が逆境を跳ね返して白星を勝ち取った

 今回のU-16日本代表は03年生まれ以降の選手たちで構成。彼らは23年のU-20ワールドカップなどを目指す世代だ。だが、アピール次第では今秋のU-17ワールドカップメンバーなどに食い込むチャンスがある。山根は「17ワールドカップは全員が目指していると思いますし、そういった中に食い込んでいくためにはまず目の前のことを一つ一つ全力でやっていくしかないと思う。今大会結果を出すことで色々な状況が変わってくると思うので、まず目の前のことを全力でやっていきたいと思っています」と宣言。山根が「オンとオフの切り替えは凄く早い」という“03ジャパン”は「競争」「挑戦」で互いに刺激し合いながら結果を残し、チャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)

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