軽さは機能だ!ミズノ新スパイク『レビュラ3』開発者に聞いてみた
ゲキサカ / 2019年6月27日 13時28分
――『レビュラ3』開発中に最も苦労した部分やエピソードなどはありますか?
「やはり軽量化ですね。ミズノのスパイクはすべてのサーフェス(グラウンド)に対応しないといけません。なぜかというと、日本のサッカー場は土もあれば人工芝もあり、天然芝で試合をすることもあります。そういった日本特有のサッカー環境のなかではどんなグラウンドでも使用できるスパイクが求められます。他社は天然芝用のFGソール、土用のHGソールといった風にサーフェスごとにソールを分けて開発し、FGソールは軽量だけどもHGソールは重かったりするのが実情としてあります。FGソールならスタッドを細くしたりソールを薄くして樹脂の量を減らせば簡単に軽量化できるのですが、それは日本発のブランドであるミズノのモノ作りの精神やコンセプトには合いません。ミズノのスパイクはすべてのサーフェスに対応して、どんなグラウンドコンディションでも確かな耐久性や強度を発揮しながらより良いパフォーマンスを導いてあげられるクオリティーの高さを実現することを命題にしています。それでもなお軽くするというのは非常に難しいミッションでしたし正直かなり苦労しました。ですが『レビュラ3』では数々の試行錯誤やテストを重ねてシリーズ史上、最軽量となる約215g(27.0cm片方)を実現することができたので自信をもっておすすめできるスパイクに仕上がっています。」
――『レビュラ3』はかなり期待できるスパイクということですね。ミズノといえばモレリアシリーズも有名ですが、中高生など部活プレーヤーが『モレリアNEO2』と『レビュラ3 JAPAN』のどちらを購入すればいいのか迷うときがでてくる場合もあると思います。そういったときに開発者からの目線で選び分けのポイントはありますか?
「どちらもフィッティングというのは遜色ないくらい良いですし、どちらを履いても履き心地は気に入って頂けると思います。F・トーレス選手が『モレリアNEO2』から『レビュラ3』に着用スパイクを替えましたが、彼は履いた瞬間に快適かどうかを最も重視しています。そういったフィッティングや履き心地にこだわってスパイクを選んでいるF・トーレス選手が『レビュラ3』を選んだというのは一つの参考にはなると思います。あとはレビュラとモレリアでの大きな違いとしては『レビュラ3』では履いてプレーする上でフィット性や履き心地の良さはもちろんのこと、さらにプラスの機能が搭載されているというところです。『レビュラ3』では360度のスピードを高めるソールのクイックネス機能や柔らかなボールタッチをサポートする機能を盛り込んでいるのが特長としてあり、今ミズノが考えうる最新のテクノロジーを詰め込んだスパイクが『レビュラ3』です。その最新のテクノロジーや機能性を求めるプレーヤーにぜひ履いてほしいです。一方のモレリアシリーズは本当に“軽量・柔軟・素足感覚”を突き詰めたスパイクで、まるで素足のようにそのままフィットしてくれる抜群の履き心地がストロングポイントです。そういった違いを把握してから選び分けると、より良いスパイク選びに繋がると思います。」
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