「前回はシュートゼロだったから…」FW上田綺世、進歩を感じながらも決定力不足を悔やむ
ゲキサカ / 2019年6月18日 12時49分
[6.17 コパ・アメリカGL第1節 日本0-4チリ モルンビ―]
ほろ苦い代表デビューだった。大学生として9年半ぶりの日本代表選出で先発メンバーにも選ばれたFW上田綺世(法政大)は複数回訪れた決定機を決め切ることができず、後半34分で途中交代となった。
好機が複数回あっただけに悔しい結果だった。まずは前半13分。MF中島翔哉の左CKにゴール正面で頭を合わせてヘディングシュート。これはチリGKの正面に飛んだ。後半9分に2点目を失った後に日本が攻勢になってからは前を向く場面が増え、この日最大の好機が同12分に訪れる。だが、MF柴崎岳の鋭いアーリークロスに反応してエリア内にフリーで抜け出したが、シュートは枠の上へ。その後、同24分にはMF安部裕葵のクロスに合わせ切ることができず、好機をふいにしてしまった。
試合後の取材エリアでは決め切ることができなかった要因を尋ねられ、こう答えた。「力不足で片付けるつもりはないが、全力を尽くしたうえでの結果。明確な原因は自分の中では分からないが、どうしたら得点できたかを考えて、この遠征中に解決していきたい」。
反省が口を突くが、個人的には進歩を実感した面もある。比較材料として挙げたのは昨年3月にU-21日本代表として参加したパラグアイ遠征のチリ戦。「前回パラグアイに来たときはシュートを1本も打てずに終わったけど、きょうは的確にスペースを見つけて突いていくことはできた」と手応えも感じている。
とはいえ、シュートが決まらないと意味はないという思いは強い。次は今大会の優勝候補ナンバーワンとも目されるウルグアイが相手。ゴールという結果を見せるつもりだ。
(取材・文 矢内由美子)●コパ・アメリカ(南米選手権)2019特集
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