試合巧者チリに脱帽…MF柴崎岳「ウィークを徹底的に突いてきた」
ゲキサカ / 2019年6月18日 17時12分
[6.17 コパ・アメリカGL第1節 日本0-4チリ モルンビ―]
キャプテンマークを巻いてダブルボランチの一角でフル出場し、若いメンバーを引っ張ったMF柴崎岳(ヘタフェ)。大会2連覇中の強豪チリに対して、この試合が代表デビューという選手が8人も登場する中で、ゲームをコントロールするのはやはり難しかった。
「能力的にも、お世辞にも僕らの方が上とは言えないし、ギリギリの戦いになることは分かっていた。その中で個人的にはチームを助けたかったのだけど」。言葉に悔しさをにじませながらも、務めて淡々と振り返った。
前半はバイタルエリアを自在に使われる緩い守備でピンチを招いたが、後半には見せ場もつくった。後半12分、ボール奪取からゴール前のスペースへ鋭いアーリークロスを供給して決定機を演出。素早い動き出しを見せてフリーで受けたFW上田綺世のシュートは残念ながら大きく外れたが、この日一番の好機だった。
ただ、0-2から攻勢に出てチャンスをつくっていた時間帯に、前掛かりになったところを突かれて立て続けに2失点を喫したことについては思うところがあるようだ。「攻守は表裏一体。攻めているときこそリスクマネジメントをしなければいけない。その管理が足りなかった」と率直な見解を述べつつ、「個人的には、チリは自分たちが弱いところ、苦手としている部分をしっかり突いてきたと思う」と言った。
また、チリが今回の日本代表の情報をあまり持っていなかったであろうことにも言及。「試合が始まって時間が経つにつれてどこがウィークかを知ったときに、そこを徹底的に突いてきた。敵ながらうまいなという感じもあった」と率直な思いも口にした。「僕らはそのレッスン代を払ってちゃんと修正しないといけない」と言った柴崎。ウルグアイ戦に向けて「メンタル的に落ちている暇もない」と、気持ちを切り替えた。
(取材・文 矢内由美子)
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