“もどかしさ”を力に変える広島GK中林「まだ終わりじゃない」
ゲキサカ / 2019年6月19日 1時57分
[6.18 ACL決勝T1回戦第1戦 鹿島1-0広島 カシマ]
お互いがじりじりとうかがい合うような展開の中、「もどかしい感じ」での失点。サンフレッチェ広島GK中林洋次は敗戦後、「こういうところが鹿島の強さだと思うけど、まだ終わりじゃない。最低限の点差でホームに帰れるので、前向きに捉えているし、このもどかしさ、気持ち悪さをホームでしっかり晴らす」と強調した。
放ったシュートは鹿島の8本に対し、広島は9本。前半にはMF清水航平、FW渡大生が決定機を迎え、後半もセットプレーから何度もゴール前に迫るなど、アウェーであることを考慮し、相手の決定機が多くなかったことを鑑みれば、そう悪い内容ではなかったとも言える。
「要所要所でしっかりボールを持てていたし、チャンスがゼロだったわけじゃない。お互いに大きく力を示せたゲームではなかった」。最後尾からチームを鼓舞した守護神も、そうした見解を持つ。
一方、守備陣がなんとか身体にボールを当てつつも、力で押し切られての失点シーンには悔いもある。「野上選手(DF野上結貴)にボールが当たった後、しっかり反応できていたつもりだったけど、相手に接触してうまくボールに行けなかったので悔しい」。ファウルかどうかは微妙だったが、「もどかしい」という思いが残ったようだ。
とはいえ90分間の戦いを残している以上、悔やんでばかりはいられない。「全体を通して改善できるところが明確に見えている」。チームの立ち位置を前向きに捉えた守護神は「今日はお互いに向こうも堅かったし、広島もその堅さは持っているので、ホームで出していきたい」と第2戦でのリベンジを誓った。
(取材・文 竹内達也)●ACL2019特設ページ
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