1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

ブラインドサッカー日本代表がトルコ遠征に出発。直前合宿欠席のGK佐藤が合流「仕事もトレーニング」

ゲキサカ / 2019年6月20日 7時0分

佐藤は遠征に参加するため、直前まで仕事を消化した

ブラインドサッカー日本代表が19日、トルコで開催される「アンカラカップ」へ参加するため、成田空港から出発した。仕事により直前合宿を欠席したGK佐藤大介も合流した。

「泊まり勤務もあって、僕が(遠征で)いない間はほかの人がかわりにやってくれることになる。だからこそ、日本にいる間は(他の人に迷惑があまりかからないように)やれる仕事はやっておきたかったんです」

 横浜市職員の佐藤は児童相談所で子供たちと向き合っている。子供たちにはそれぞれ個性があり、同じことをやってもらいたい場合にも、選ぶ言葉はきっと子供によって変わる。その繊細な感覚は、視覚障がいを持つフィールドプレーヤーに出す的確な指示につながっている。佐藤が続ける。

「仕事でも新しいお子さんの入所などいろんな変化があって、それを時間の制約の中で対応していかないといけないんですが、バタバタすることなくやっていかないと消化しきれない。それもある意味、トレーニングと一緒ですよ」

 日本代表・高田敏志監督は15、16日の日本代表合宿中、日本代表のGK争いをこう評した。

「コーチングは佐藤が一番。質、ボリューム、タイミング。すべてそろってこないと、見えない選手を動かしていくには難しい。また、サッカーのGKは(気持ちが)熱くなっていいんですが、ブラサカでは冷静になったほうがいい。精神状態が選手に出す指示の内容に直結するからです。自分が(熱くなって)あがっちゃうと味方を思うように動かせなくなってチームが負けているGKもいますから」

 プレパラリンピックと位置付けられた3月のワールドグランプリ(WGP)でメダルに届かず4位に終わった日本代表にとって、今回の遠征はWGP後初の公式戦となる。佐藤が明かす。

「チームとしては勝ちに行く。でも同時に日本代表は(パラリンピック4連覇中の)ブラジルみたいに実績のあるチームではないので、常にチャレンジャーでありたい。選手間でお互いに要求したことに対して、どうリアクションできるか。その数を増やすことにトライしていきたい」

 参加チームもようやく決まり、スペイン代表ABチーム、トルコ代表ABチーム、ルーマニアの国代表の5チームとの総当たりを行い、最終日に順位決定戦を行う。パラリンピック本番より試合数が1試合多いタフな戦いの中で、日本代表はWGPの3位決定戦で敗れたスペインにリベンジを果たし、さらなるステップアップを目指す。
試合中に佐々木ロベルト泉に指示を出す佐藤大介
【アンカラカップ 対戦カード】
▼6月21日
10:00 トルコA vs トルコB
14:30 スペインB vs 日本
17:00 スペインA vs ルーマニア

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください